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祈りの言葉は向かって行く線、今日も同じかたちをしている朝の挨拶
¥2,750
以下、版元より 画家・高田マルの個展「祈りの言葉は今日も同じかたちをしている」(東京)、「向かって行く線、朝の挨拶」(大阪)の展示会場で、著者が日記帳に描かれた小さな絵をなぞり、見せ、見られ、消えていった出来事のドキュメント。
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嘘つき姫
¥1,870
以下、版元より 戦争の中で嘘が姉妹を繋ぐ「嘘つき姫」、電気椅子ショーに挑む魔女と技師「ニューヨークの魔女」ほか、書き下ろし2篇を含む全9篇。小説が待ち焦がれた才能、正真正銘「待望」の初作品集。
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生きる演技
¥2,475
以下、版元より 生きる演技 町屋 良平 著 家族も友達もこの国も、みんな演技だろ——元「天才」子役と「炎上系」俳優。高1男子ふたりが、文化祭で演じた本気の舞台は、戦争の惨劇。芥川賞作家による圧巻の最高到達点。
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死んでから俺にはいろんなことがあった
¥2,310
以下、版元より 俺はただ家に帰りたいだけなのに、それがそんなにおかしいか? 郵便配達をしていた俺は故郷の「くに」から逃げてきた。妻のカルラと幼い息子とともに「島」で不法滞在している。買い物をした帰りに乗っていた地下鉄が故障で止まってしまい、右も左もわからない場所で降ろされてしまった一家。なんとか家にたどり着こうとあれこれ画策するが、やることなすことすべてが裏目に出て——。 周囲から存在を認められず、無視され続ける移民の親子は、果たしてどうなるのか?
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サメと救世主
¥2,640
以下、版元より サメに救われた少年には奇跡の力が宿りはじめる。これは真実か、ただのイカサマか? ハワイで生まれ育った注目の作家によるデビュー長編!
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コミティア魂
¥2,200
以下、版元より 「魂と魂が握手するような出会い」を求めて—— オリジナル作品のみを扱った同人誌即売会コミティアは、どのように生まれ、どこへ向かおうとしているのか? あらゐけいいち描き下ろし漫画収録 オリジナル作品のみを扱った同人誌即売会「コミティア」のイベントカタログ『ティアズマガジン』誌上にて連載された、漫画と同人誌の歴史をたどる証言集「コミティア魂」。コミティアを軸に、イベントが始まった1984年から2024年現在までの日本の同人誌即売会、漫画業界、インディペンデントカルチャーの歴史を紐解く好評連載が待望の書籍化!
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速く、ぐりこ!もっと速く!
¥1,980
以下、版元より 暮らしレーベル第6弾。 自己中心的な性格で、誰かのためにがんばることができなかった私も、書き続けたらこの世に何かを残すことができるだろうか。 ひとりじゃできないこと。それはセックスなんかじゃなくて、もっともっと私の存在の根幹にかかわること。 血迷ってマッチングアプリを始めた。よりによって、遊び目的の人間ばかりが集まっていると言われる一番チャラいやつ。自己紹介欄に何を書こうかなと考える。出会いを求めている男女が集う場でも、自分が、自立していてひとりでも幸せに生きていける女であるかのように取り繕った文章しか書けないのが笑える。自立していてひとりでも幸せに生きていける女が、なんでマッチングアプリなんか始めてるんだよ。(本文より) 【目次】 持続可能な生活と執筆 てこでも動かない 禁欲と強欲 欠陥品のまま 私が悲しいのは Everything ok for you 恋の遺影(Re Edit) 名前をつけてくれ ハローグッバイ 「普通」のおにぎり いなくならないで 人生、全部 あとがき 【著者略歴】 早乙女ぐりこ(さおとめ・ぐりこ) 日記とエッセイを書く人。一九八七年、東京都生まれ。『東京一人酒日記』などの自主製作本を発行しており、本書が商業出版デビュー作となる。
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ウィッチンケア vol.14
¥1,980
以下、版元より 【もくじ】 008 谷亜ヒロコ/フィジカルなき今 012 鶴見 済/植物実験をしていた頃 018 古賀及子/えり子さんの失踪 024 木村重樹/〝ほどほど〟のススメ/あるいは/続「本当は優しい鬼畜系」の話 030 オルタナ旧市街/長い長いお医者さんの話 034 我妻俊樹/ホラーナ 040 トミヤマユキコ/人体実験み 044 九龍ジョー/ウルフ・オブ・丸の内ストリート 052 内山結愛/散歩、あるいはラジオ 056 長谷川町蔵/チーズバーガー・イン・パラダイス 062 小川たまか/桐島聡のPERFECT DAYS 068 コメカ/工場 074 星野文月/友だちの尻尾 080 武田砂鉄/クリーク・ホールディングス 漆原良彦CEOインタビュー 086 絶対に終電を逃さない女/二番目の口約束 092 武田 徹/立花隆の詩 098 3月クララ/ゼロ 104 加藤一陽/俺ライヴズマター、ちょっとしたパレーシア 108 木俣 冬/アナタノコエ 112 稲葉将樹/人工楽園としての音楽アルバム 〜ドナルド・フェイゲンとケニー・ヴァンス〜 118 武塙麻衣子/かまいたち 124 多田洋一/優しい巨人と美味しいパン屋のころ 134 宇野津暢子/休刊の理由〜「港町かもめ通信」編集長インタビュー 140 中野 純/うるさいがうるさい 144 すずめ 園/まぼろし吟行 150 仲俣暁生/そっちはどうだい? 156 藤森陽子/富士の彼方に 162 武藤 充/街の行く末 166 朝井麻由美/裂けるチーズみたいに 170 宮崎智之/人生の「寂しさ」について 176 野村佑香/地中海の詩 182 柳瀬博一/湧水と緑地と生物多様性 〜「カワセミ都市トーキョー」の基盤〜 188 吉田亮人/そこに立つ 192 美馬亜貴子/拈華微笑 〜Nengemisho〜 198 久禮亮太/フラヌール書店一年目の日々 204 かとうちあき/A Bath of One’s Own 208 清水伸宏/業務用エレベーター 214 ふくだりょうこ/にんげん図鑑 220 荻原魚雷/妙正寺川 224 蜂本みさ/おれと大阪とバイツアート 230 東間 嶺/嗤いとジェノサイド 236 久保憲司/吾輩の名前はチャットGTPである 242 参加者のVOICE 247 バックナンバー紹介 《2010年4月創刊の文芸創作誌「ウィッチンケア(Witchenkare)は今号で第14号となります。発行人・多田洋一が「ぜひこの人に」と寄稿依頼した、42名の書き下ろし作品が掲載されています。書き手にとって、小誌はつねに新しい創作のきっかけとなる「試し」の場。多彩な分野で活躍する人の「いま書いてみたいこと」を1冊の本に纏めました。》
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思考錯誤2
¥990
以下、版元より 『試行錯誤』は読む/書く人々の試行錯誤のための実験室です。文芸に新しい視点をもたらす著者のエッセイや批評を集めています。 目次 伏見瞬 蓮實重_論 「『リュミエール』から読む「過去の現在化」 わかしょ文庫 大相撲観戦記 「大相撲を観るようになったわけ」 陳詩遠 なにがなんだか 「詩情、歯茎に埋もれて」 友田とん 取るに足らないものを取る 「流星のごときケーキの手提げ」
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クリストファー・ノーラン
¥3,300
以下、版元より 考えついたのが、観客の頭に入り込み、その頭を回転させ、観客自身に構築させる映画を作る、というアイデアだった。 ——クリストファー・ノーラン フィルム・ノワールの時間を切り刻み、スーパーヒーロー映画にリアリズムをもち込み、スパイ・アクションとSFを融合させる…… 長編デビュー作『フォロウィング』から最新作『オッペンハイマー』まで、芸術性と商業性を兼ね揃えた特異点クリストファー・ノーランの歩み。 現代の映画界で最も著名で最も成功した映画監督のひとり、クリストファー・ノーラン。 複雑極まりない展開や難解な設定にもかかわらず、彼の作品は、幅広い層の観客を虜にする。
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ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家
¥3,300
以下、版元より 「映画を作るというのは、混沌を整頓しようとしながら、同時に新しい混沌を生み出してしまうことなのです」 ポップかつシニカル、そして大胆な脚本。キャッチーな色彩とディテールで構築されたセットや小道具の数々。精巧な構図とカメラ移動で生み出されるマジカルな空間演出。そしてひとクセもふたクセもありながら誰もが愛さずにはいられない登場人物たち……。 日本国内のみならず世界中に熱狂的な信者を持つウェス・アンダーソン。 この一人の芸術家をめぐり、最新作『フレンチ・ディスパッチ』を含むその全てを総括する評伝がついに刊行!
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彼女たちのまなざし
¥2,640
以下、版元より 女性映画作家たちのまなざしからよみとく 日本映画の最前線。 “「映画監督」と呼ばれる人々が一人残らず女性であったなら、当然そこに「女性監督」という呼称は生まれえない。かつて映画監督には、男性しかいないとされていた時代があった。”(「序論」より) そのような時代は果たして本当の意味で「過去」となりえているのだろうか? 本書は、この問題提起を出発点として、日本映画における女性作家の功績を正当に取り上げ、歴史的な視座を交えながらその系譜をたどり、彼女たちのまなざしから日本映画の過去・現在・未来を読み替えていくことを試みる、これまでにない映画批評である。 対象をあえて女性のみに限定し、大勢の男性作家たちのなかにいる数少ない女性作家という図式をまずはいったん解体することから始めるというアプローチから、これまでの日本映画の歴史にひそむ性の不平等や権力の不均衡の問題にせまり、日本映画史の捉え直しを通して、新しい地図を描き出す。 伝統的な家父長制から脱却し、多様な属性とオルタナティヴな関係性を個々人が模索する2020年代以降の時代精神から読みとく、日本映画の最前線。 取り上げる主な作家 西川美和、荻上直子、タナダユキ、河_直美、三島有紀子、山田尚子、瀬田なつき、蜷川実花、山戸結希、中川奈月、大九明子、小森はるか、清原惟、風間志織、浜野佐知、田中絹代……ほか多数
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千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話
¥1,980
済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』 以下、版元より 日本どころか千葉の実家の子供部屋からもほとんど出ない引きこもりの映画オタクの下に差し込んだ一筋の光、それはルーマニア語! Facebookでルーマニア人3000人に友達リクエストをしてルーマニアメタバースを作り猛勉強、現地の文芸誌に短編小説を送りまくり、『BLEACH』の詩へのリスペクトと辞書への愛憎を抱きながらルーマニア語詩に挑戦する。 受験コンプレックス、鬱、クローン病。 八方塞がりの苦しみから、ルーマニア語が救ってくれた。 暑苦しくって切実で、好奇心みなぎるノンフィクションエッセイ。 【来たるべきルーマニアックのための巻末資料】 より深くルーマニアの文化に潜るための巻末資料付き! ?ルーマニアックの本棚/言語、食文化、思想といった幅広いジャンルから選び抜いた、魂のブックリスト ?ルーマニアックシアター/旧共産圏のリアルを鮮烈に映し出す名作の数々 ?ルーマニアックのプレイリスト/サブスクリプションアプリでも聴ける今もっともホットなルーマニア音楽
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私が諸島である カリブ海思想入門
¥2,530
以下、版元より 「なぜハイデガーやラカンでなければならない? 僕たちにだって思想や理論はあるんだ」 カリブ海思想について新たな見取り図をえがく初の本格的な入門書。
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声なきものの声を聴く
¥4,400
以下、版元より “声を持たないとされてきた者の声を聞こえるようにし、不可視とされてきた者を可視的にし、能力を持たないとされてきたものの能力を主張する。それこそが政治なのだ──” 本書ではフランス現代思想の重鎮、ジャック・ランシエールの美学・芸術思想を扱う。だが、取り上げるのはランシエールだけではない。ドゥルーズ、ブルデュー、カント、リオタール、グリーンバーグ、フローベールらを手がかりに、現代思想のあり方そのものを問い、日常生活のなかに息づく美や感性を見つめ直す。 若き俊英による待望の芸術論。
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ポストヒューマン
¥3,300
以下、版元より ポストヒューマン理論入門の決定版! 近年「思弁的実在論」と並んで盛んに論じられている〈ニュー・マテリアリズム〉の動向の震源地のひとつであり、ジュディス・バトラー以降のフェミニズム理論を牽引する世界的に著名な理論家、ロージ・ブライドッティの初邦訳書、待望の刊行。
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新たな距離
¥3,740
以下、版元より 私を書き留め、私を並べる。世界が組み換わる。 次世代の俊英・山本浩貴(いぬのせなか座)の待望の初単著、三部作で刊行開始。 小説、批評、詩歌、デザイン、美術、写真、映画、上演……多種多様なジャンルを行き来しながら 言語表現の技術や意義を再定義し、「新しい制作」の、さらには「この私の生」の可能性を拓く、鮮烈な思考と実践と実験の書。 本書『新たな距離──言語表現を酷使する(ための)レイアウト』は、三部作のうちの第一作目として編まれ、以後近々に続刊予定。 初単著が三部作という前代未聞のデビューに刮目せよ。
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路上の抵抗誌
¥1,320
以下、版元より 『路上の抵抗誌』は古今東西の路上での生活実践を見聞し、路上をめぐるさまざまな表現を集めることを目的とした雑誌です。 "さまざまな方向から路上空間にアプローチすることは、豊かな路上のありかたを再考することになるでしょう。すなわち、これはひとつの抵抗なのです。"(『路上の抵抗誌』本文まえがき「『路上の抵抗誌』」創刊にあたって」より) 創刊号は「路上空間を歩くこと」というテーマのもとに、総勢18人による、論考、エッセイ、小説、詩、インタビュー、ロードムービー&ブックレビューなどの文章と絵を収録。
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パンクの系譜学
¥2,860
以下、版元より パンクとは常に問い、それについて行動を起こすことだ━━。音楽だけでなく、アート、思想、運動の側面からも「パンク」の根源に迫る画期的著作。
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政治活動入門
¥2,090
以下、版元より 政治性の発現、その顕在化の加減、そのありようは人それぞれだし、そうであるべきでもあると私は思っている。 だがしかし、政治性は誰にでもある。 このことは忘れられるべきではないし、忘れてはならないと私は思っている。 何故ならば、実際には誰にでも備わっているはずの政治性は、大きな力によって、あるいはその他の理由で、たやすく見失われ、忘れ(させ)られてしまうからだ。 外山恒一は、本書において、あの手この手で、政治性を賦活し、意識化させ、そして自分の内に芽生えた、いや、はじめから存在していた政治意識を、健やかかつしたたかに育てていくための知識や方法を教えてくれる。 本書の構えは極めて実践的だが、しかし同時に、知識や教養や理論の大切さもおろそかにしていない。 まさに「入門」の名に相応しい好著である。 私も一から学び直そうと思う。 佐々木敦(思考家)
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起きられない朝のための短歌入門
¥1,870
以下、版元より 対談に耳を傾けながら短歌の作り方/読み方がよくわかる ストレンジャー(よそ者)のための短歌入門書
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残らなかったものを想起する
¥2,420
以下、版元より 【災害のあった「あの日」を、あなたはどう伝えますか?】 能登半島地震、東日本大震災、阪神・淡路大震災、御嶽山噴火…… 巨大災害が頻発するこの国では、防災、減災、命の大切さといった「残すべき目的」を掲げた「アーカイブ」が作られ続けています。 しかし、そこで残すべきとされるものは、ほんのひと握りでしかありません。 私たちはもっと豊かなものを、もっと多様な手法で、留めたり、取り戻したりすることができるのではないでしょうか。 本書では、現場の偶然性をとりこみながら「残らなかったもの」への想起の回路を開こうとするユニークな15のメディア実践を紹介。 あなたにとっての「災害」、そして「アーカイブ」のイメージを大きく変える実践がここにあります。 語り 復元模型 被災写真 報道写真 育児日記 絵画 手記集 朗読 展覧会 記念式典 災害遺構 文化施設 映像 美術館 演劇 etc……
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宇宙人のためのせんりゅう入門
¥1,980
以下、版元より Z世代の川柳人・暮田真名による初の〈現代川柳〉入門書。 ある日道で拾った宇宙人に「せんりゅう」と名付け、ふたりの奇妙な共同生活がはじまった——。現代川柳とは? どんな作品がある? どうやって発表する? 俳句とはどう違う? 川柳を作るとなにが起こる? 宇宙人との対話形式で、シュールなのになぜか胸が熱くなる、前代未聞の川柳入門。 「わたしは暮田真名。きみは今日から『せんりゅう』だ」 「せんりゅう?」 「そう、きみの名前はせんりゅうだよ」 (プロローグより)
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推し短歌入門
¥1,980
以下、版元より _字のことで騒げる能_、対象への熱い思い、オタクは短歌に向いている! 「脚が5メートルある!」「顔がルーブル美術館(=美術品のように美しい)」などなど、オタ活においてはミームや誇張表現に頼ってしまい、語彙喪失状態になってしまいがち。 それでも、好きなものをもっと丁寧に、自分だけの言葉にしたい! そんなオタクたちの真摯な想いに応える、現役オタク歌人による短歌入門。