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水上バス浅草行き
¥1,870
岡本真帆『水上バス浅草行き』(ナナロク社) 〈サイン・直筆短歌入りはランダムにご用意致します〉 ほんとうにあたしでいいの?ずぼらだし、傘もこんなにたくさんあるし この歌に心を射抜かれてからどれくらいが経つのだろう。本が出ると知って驚いた。他にもこんな歌が掲載されている。 口笛も花もだじゃれも潮騒も全部忘れて書いた履歴書 無駄こそが全てと思う消えていく雲に名前をつける夕暮れ 誰からの誰への祝いなんだろうひとりで持て余す祝日は こぼれてくものがあまりに多すぎて抱きしめていい犬をください ねむってる駅ねむってる白い街ともだちだけどしたねむいキス 私の心を打ち抜いてやまない、たいへんな歌集です。装丁・装画は鈴木千佳子。通常のハードカバーよりちょっと細い変形サイズ。見返しにまで歌やイラストを持ってくるというこだわり具合。花切れも水色で綺麗です。いつまでも持っていたくなる可愛らしさと、日常を生きる楽しさと強さが詰まっています。 以下、出版社より 【あの短歌のひと、岡本真帆の初めての歌集刊行!】 Twitterで発表する短歌は、数万件のいいねを連発。話題の歌人がまる1年をかけて書き上げた第一歌集です。 【担当編集より】 いま、短歌に才能が集まっています。岡本真帆さんは、日常に紛れる「喜び」を31音のリズムで弾けさせる名手です。 【岡本真帆さんからのメッセージ】 浅草行きの水上バス。 どこかに急いで向かうための乗り物じゃない。 むしろ、乗らなくてもいい、そんな乗り物。 なくても、生きていけるもの。 でもそういう存在が、心に潤いや光を与えて、 わくわくさせてくれるのを知っている。 そんな歌集をつくっています。 『水上バス浅草行き』 著者:岡本真帆 定価:1870円(本体1700円+税) 仕様:168ページ、B6変形 装丁・絵:鈴木千佳子 岡本真帆(おかもと・まほ) 一九八九年生まれ。高知県、四万十川のほとりで育つ。未来短歌会「陸から海へ」出身。
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音楽
¥1,980
SOLD OUT
美しい歌集が入荷しました。岡野大嗣の第三歌集『音楽』です。出版前からあちこちで予約受付の知らせを聞いて、さすがだなあと思いながらのんびり仕入れました。大きさといい、開き具合といい、愛おしい本です。プレゼントにも。 以下、出版社より デビュー以来、歌集としては異例のヒットが続く岡野大嗣の最新歌集が いよいよ刊行となります。 収録歌は300首を超えますが、ボリュームを感じるよりも、 読後感は、自分だけの名曲にふれたような高揚感に満ちています。 装丁には佐々木暁を迎え、上製「継ぎ表紙」の造本による美しい造本の歌集になりました。 著者:岡野大嗣 定価:1980円(本体1800円+税) 仕様:136ページ、B6変型 装画:佐々木美穂 装丁:佐々木暁 ISBN:978-4-86732-007-5