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代わりに読む人1 創刊号 特集:矛盾
¥2,200
代わりに読む人1 創刊号 特集:矛盾(代わりに読む人) 「可笑しさで世界をすこしだけ拡げる」をモットーに掲げる出版社「代わりに読む人」より、文芸誌「代わりに読む人」がついに創刊。昨年は創刊準備号として「代わりに読む人0 創刊準備号 特集:準備」を発行していましたが、今回は「矛盾」を特集します(前号はこちら https://hoorubooks.thebase.in/items/62181404)。 連載・小特集の「これから読む後藤明生」も引き続き掲載。一人の作家の小特集を連載…という奇妙な取り組みはこの雑誌ならではといえそうです。ちなみに弊店つまずく本屋 ホォル店主深澤も「後藤明生を売る」という文章を寄稿しております。後藤明生フェアも相変わらず開催中ですが、発売に合わせてすこし幅を広げて展開できればと考えています。物理的にも、テーマ的にも。ぜひお店にも遊びにいらして下さいね〜。 目次 巻頭言 この1年に読んだ本 2022-2023 特集 矛盾 友田とん 「矛盾」が考える はいたにあゆむ 環 感 勘 歓 今村空車 芝生の習作 わかしょ文庫 よみがえらせる和歌の響き 実朝試論 松尾模糊 海浜公園建設予定地 蛙坂須美 幽霊は二度死ぬ、あるいはそこにないものがある話 小山田浩子 こたつ 松尾信一郎 水の滴るような積分記号について 永井太郎 健康 陳詩遠 ありえない秩序 二見さわや歌 骨を撒く 牧野楠葉 瑠衣 伏見瞬 「さみしさの神様」を待ちながら 伊藤螺子 鶴丸さんの分身 友田とん 矛盾指南 連載・小特集 これから読む後藤明生② 細馬宏通 蕨、遡る歌 深澤元 後藤明生を売る panpanya 読み方 コバヤシタケシ dessin 2 ミイラ 著者略歴 読者の声 以下、出版社より 思いもよらない人々や異界との出会いを生み、読む/書く人々の試行錯誤の場となる「公園」を目指して、 様々な分野のエッセイ・小説・漫画を収録するという方針はそのままに、創刊号では「矛盾」を特集します。 世界にも社会にも矛盾があり、それらを分析して解消を試みることは大切な営みです。同時に、 自身の中にもある無数の矛盾をいかに抱えていくか、また、矛盾があるからこそ可能になることを、 考えたいと思います。文芸に限らない様々なフィールドの書き手が「矛盾」を書く15のエッセイ・小説を集めました。 また、創刊準備号に引き続き「この1年に読んだ本」では、ジャンル・新旧を問わず、執筆者・制作者が印象に残った全21冊を紹介。 連載・小特集「これから読む後藤明生」では、漫画家・panpanyaが後藤明生の小説を読んで描く漫画をはじめ、エッセイ2篇を収録。
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代わりに読む人0 創刊準備号
¥1,980
友田とん『パリのガイドブックで東京の町を闊歩する』、わかしょ文庫『うろん紀行』、佐川恭一『アドルムコ会全史』などを出版する「代わりに読む人」より、文芸雑誌が創刊されます。とはいえ今回は創刊準備号なのだそうで。特集も「準備」となっています。 以下をご覧いただければお分かりいただけると思いますが、作家だけにとどまらず幅の広い書き手が準備について考えます。小特集は当店でもフェアを開催している作家、後藤明生を取り上げ、「これから読む後藤明生」としています。代わりに読む人の本と後藤明生を並べていた当店としては、まさにこの雑誌を待っていたのではないかというほどぴったりなフェアを開催していたことになります。これは思い切って取り上げねばということで、当店で今まで頼んだことのない冊数を注文いたしました。 合わせて代わりに読む人の本、後藤明生の著作、執筆者の作品、関連本も取り揃えております。 以下、出版社より -------------------------------------------- 可笑しさで世界をすこしだけ拡げる出版レーベル〈代わりに読む人〉から新しい文芸雑誌『代わりに読む人』を刊行します。「読む」ことを通じた思いもよらぬ隣人や異界との出会いを生み、読む/書く人たちの試行錯誤の場となる「公園」を目指します。 『代わりに読む人0 創刊準備号』では、特集テーマも「準備」とし、有名、無名の分け隔てなく、文芸・アート・科学・実務などの分野から、次の作品を読みたい、広く読まれてほしいと感じる人たちに、「準備」から想起された小説・エッセイ・漫画などを執筆していただきました。 連載・小特集は「これから読む後藤明生」とし、今年生誕90周年を迎えた小説家・後藤明生について初心者からファン、批評家・怪談作家まで様々な人たちに寄稿いただいています。 「2021年に読んだ本」では、執筆者に2021年に読んだ本を紹介してもらっています。どなたかの作品を目当てに手に取ってみたら、まったく予想もしなかった隣の作品・作者と出会い、関心が広がったというようなことを期待して編集しています。 【目次】 ◎特集「準備」 二見さわや歌……行商日記 陳詩遠……………解凍されゆく自身とジュネーブ近郊の地下で起こっている乱痴気騒ぎについて 小山田浩子………バカンス 伏見瞬……………準備の準備のために、あるいはなぜ私が「蓮實重?論」を書くことになったか 田巻秀敏…………『貨物船で太平洋を渡る』とそれからのこと オルタナ旧市街…完璧な想像(ポートオーソリティ・バスターミナルで起こったこと) 近藤聡乃…………ただ暮らす 橋本義武…………準備の学としての数学 わかしょ文庫……八ツ柳商事の最終営業日 柿内正午…………会社員の準備 海乃凧……………身支度 太田靖久…………×××××× 佐川恭一…………ア・リーン・アンド・イーヴル・モブ・オブ・ムーンカラード・ハウンズの大会 鎌田裕樹…………オチがない人生のための過不足ない準備 毛利悠子…………思いつき 友田とん…………雑誌の準備、準備としての雑誌 ◎「2021年に読んだ本」 近藤聡乃/太田靖久/佐川恭一田巻秀敏/柿内正午/蛙坂須美/小山田浩子/二見さわや歌/オルタナ旧市街/伏見瞬/東條慎生/海乃凧/陳詩遠/鎌田裕樹/わかしょ文庫/haco/友田とん/コバヤシタケシ ◎連載・小特集「これから読む後藤明生」 haco………………日常と非日常の境界線 蛙坂須美…………後藤明生と幽霊 ──『雨月物語』『雨月物語紀行』を読む 東條慎生…………見ることの政治性 ??なぜ後藤明生は政治的に見えないのか? 友田とん…………後藤明生が気になって ◎コバヤシタケシ…………dessin (1) ◎執筆者略歴 ◎編集後記 ◆装画・挿画・ロゴ◆ 佐貫絢郁 ◆制作◆ 装幀・コバヤシタケシ 組版・飯村大樹 校正・サワラギ校正部 印刷製本・シナノ印刷株式会社
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うろん紀行
¥2,420
〈新刊〉わかしょ文庫『うろん紀行』代わりに読む人、2021 小説を読む物語。海芝浦駅で『タイムスリップ・コンビナート』を読み、コストコで『蔓延元年のフットボール』を読む。訪れた場所と選んだ小説、著者の葛藤や迷い、決断がないまぜになって一つの結晶になる。作中に登場する写真をあしらったオリジナルしおり付き。高田綾菜さんによるボラの絵も素晴らしい。ボラとコストコ…絶対見ない組み合わせですよね。 店主はこの本にハマりすぎて、トークイベントにまで足を運びました。わかしょ文庫さんと、出版社の友田とんさんと、校正を担当したサワラギ校正部 北村さわこさんの鼎談です。 わかしょ文庫「ランバダ」もぜひあわせてどうぞ。著者の文体の幅広さ、突拍子もないエピソード満載で、『うろん紀行』の楽しみ方が広がること請け合いです。 ランバダvol.1~3セット https://hoorubooks.thebase.in/items/56600363 著者 わかしょ文庫 装丁 コバヤシタケシ 装画 高田綾菜 校正 サワラギ校正部 四六判204頁 上製本 価格 2,200円(本体)+税 発行者 代わりに読む人 ISBN 978-4-9910743-3-2 C0093 発行日 2021年8月20日
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アドルムコ会全史
¥3,410
佐川恭一『アドルムコ会全史』 わかしょ文庫『うろん紀行』の記憶も新しい出版レーベル「代わりに読む人」より、楽しみな新刊が届きます。当店でも先行販売及び予約受付を行います。 以下、出版社より 第二回阿波しらさぎ文学賞受賞後、「小説すばる」等で活躍めざましい若手小説家・佐川恭一の顰蹙必至異色長編3編収録した分厚い小説集を代わりに読む人から満を持して刊行いたします。 安月給の工場で働く男がかつて自ら考案したデタラメな宗教に翻弄されていく「アドルムコ会全史」、個人の幸福度を計測できるようになった社会の公務員たちの働きぶりを描く「パラダイス・シティ」、ひとりではガールズバーにもいけない小心者の男の心の内面を描く「ブライアンズタイム」の書き下ろし長編、他短編2編を収録。荒唐無稽な展開と不謹慎な冗談が固定観念を壊してくれると同時に心の暗部を照射する。装画は『死都調布』『死都調布南米紀行』『死都調布ミステリーアメリカ』の漫画家・斎藤潤一郎さんに怪しくもカッコよく描いていただきました。 この〝顰蹙〟は買っておいた方がいい。 ほとんど全ての人間が生きる中で抱えてしまう仄暗さや浅薄さをこそ、佐川恭一は徹底して書き続ける。そうして獲得した底抜けの悲哀と笑いは、私たちが生きる社会のままならなさを見事に描きだしてしまう。それは絶望なのか、希望であるのか。是非貴方の目で確かめてほしい。(toi book店主・磯上竜也) 佐川恭一の作品は初めて読んだ。いったいどんな頭の構造をしているのだろう。完全におかしい人なのか、それとも真面目すぎて真っ直ぐすぎてやっぱりおかしい人なのか。こんなぶっ飛んだ作品は久しぶりだ。この次の展開がわかる読者を私は尊敬する!ってゆう展開がこれでもかと投入され、訳もわからず夢中になって、だんだん麻痺してきて、最終なんだかへらへらしながら読んでいた。無理やり毒に慣らされた感覚だ。読み終わった今は、毒が恋しい。(大垣書店イオンモールKYOTO店・辻香月) 目次 アドルムコ会全史 キムタク パラダイス・シティ 夏の日のリフレイン ブライアンズタイム 佐川恭一(さがわ・きょういち) 滋賀県生まれ。京都大学文学部卒業。『踊る阿呆』で第二回阿波しらさぎ文学賞受賞。著書に『サークルクラッシャー麻紀』、『受賞第一作』(破滅派、電子書籍)、『ダムヤーク』(RANGAI文庫)、『舞踏会』(書肆侃侃房)などがある。
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『百年の孤独』を代わりに読む
¥1,320
SOLD OUT
友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』代わりに読む人、2019 ノーベル賞作家G・ガルシア=マルケスの小説『百年の孤独』を読者であるあなたの代わりに「私」は読む。ところが「私」が『百年の孤独』を読もうとすると、つい話が横道に逸れて脱線してしまう。しかし、その脱線こそが読書の登坂車線をつくり出し、気づけばあなたは『百年の孤独』を読んでしまっている。そんな不思議な読書を体験してみませんか? 『百年の孤独』を読んだことのないあなたも、かつて読んだあなたも、ぜひお手に取ってください。そして、『百年の孤独』の面白さを語り合いましょう。(代わりに読む人HPより)