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たなおろし 聞いていないこと
¥1,650
にちようだな『たなおろし 聞いていないこと』 弊店「つまずく本屋 ホォル」で開催した「読んでいない本について堂々と語る読書会」への参加をきっかけに製作された本の第二弾です(前号はこちら→ https://hoorubooks.thebase.in/items/73981077 )。読書会の体験記や文字起こし、エッセイ、インタビュー、創作など様々な要素から構成されています。前号のメンバーに加え、『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』の済東鉄腸さんへのインタビューも掲載。 以下、版元より 書名:たなおろし 聞いていないこと 価格:¥1,650(税込) 「つまずく本屋 ホォル」で開催されている、読んでいない本の読書会をきっかけに製作された本です。 『たなおろし 読んでいない本』と同じシリーズにあたり、今回は「聞いていないこと」がテーマ。本屋で落とした本を買う話から始まり、読書会の実況リプレイ、エッセイ、インタビュー、創作などが掲載されています。 エッセイや創作では、さまざまな「聞いていないこと」を執筆。作家である家族には聞きにくかったこと(松崎元子)、他人が聞いたことのない大切な物語(三浦祥)、聞いていないふりをする楽しさ(小沼理)、聞いていなかった音に気がつくこと(済東鉄腸)、聞いていない病=突然のコロナ陽性との付き合い方などなど。 読書会のおしゃべりをきっかけにしたインタビューでは、聞いたことがない経歴の持ち主として済東鉄腸さんが登場。著書『千葉ルー』への道、性との向き合いかた、フードコートの文学論へと話が拡がります。 【目次】 棚からご挨拶 読んでいない本を読んでみてどうだった? 父に、教わらなかったこと / 松崎元子(アーリーバード・ブックス) はじめて聞くふり、あるいはダンスのような / 小沼理 聞いたことがない経歴を持つ人にあれこれ聞いてみた 済東鉄腸インタビュー ????ずりゅずりゅ、ズゾオオオ、カッカッカッ / 済東鉄腸 Zuryu-zuryu, zu-zo-ooo, kakka-kakka / Tettyo Saito 突然の病気はもちろん聞いていない 彼らと生きる / 三浦祥(祥青堂)
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100均商品だけで食品サンプルを作ってみた
¥880
SOLD OUT
〈再入荷!〉クレハフーズ 『100均商品だけで食品サンプルを作ってみた』 え、材料百均なのにこんな再現度高いの…?という写真に目が奪われがちだが、注目すべきは文章。「よしこれで行こう!と思わせてくれた子である」「すごい発見をした気分である」などなど論文調なのにゆるい語彙が癖になるのである。試行錯誤する頭の中の文章を、文末だけお行儀良くするとこんな感じになるのかもしれない。癖になります。 この本に限った話ではないのですが、自主制作の本はいつ買えなくなるか分かりません。ぜひ手に入るうちに確保しておいてください!いい本なので!
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バックヤードを観察する
¥1,100
今井夕華「バックヤードを観察する」 今井さんが撮り溜めた写真とコラムを一冊のZINEに。限られた者しか入れない裏側は、独自のルールで満ちている。そこに入っていける編集者という職業は、まさに天職なのでしょう。タイムカードを模した外見も良いですね! imaiyuka.net
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put set place
¥3,300
SOLD OUT
小野さやか『put set place』 商業写真家である小野さやかが、ライフワークである路上園芸を撮影した写真をまとめた作品集。マッドな質感の紙が、鉢をはみ出し隙間から顔を覗かせる緑にぴったり。おまけの紙ファイル付き、ナンバリング入りです!
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ぽてと元年
¥1,100
SOLD OUT
山本ぽてと『ぽてと元年』 装画 直江あき デザイン ながさわ 校正 蜂谷希一 「山本ぽてと」という変わった名前(ペンネーム?)に出会ったのは、たぶんTwitterだと思う。私の好きな学術出版系のアカウントや研究者がその仕事ぶりを褒めていて、きっと腕利きのライターなのだろう、とチェックを始めたように記憶している。 岩波新書編集部のウェブメディア「B面の岩波新書」では「在野に学問あり」という連載をされていて、在野の研究者に取材し、その魅力を引き出している。 https://www.iwanamishinsho80.com/post/zaiya0 この本も、クーチェキというウェブメディアでの連載と、ご自身のブログPOTEXITを元にしてできている。 妙に素直で、ぼんやりしていて、時々おかしな出来事やむかつく人に出会ったり、懲りずに人を好きになったり。登場人物(エッセイだから周りの人々、などが正しいのだろうが、私は妙にフィクションを読んでいるような感触がするのだった)はギャルで神童で運動音痴だった過去を持つ人や、小さな声でぽてと氏、ぽてと氏、と呼びかける人など様々だけれど、それぞれ短い紹介しかないはずなのに、なぜか私の中ではもう知り合いかのような感覚だ。勝手に知り合いと思われていたら気味が悪いだろうけれど。 これだけ書いておいて全然違うことを言うようだが、山本さんや周りの人々のキャラクターによって読ませる、というよりは、「こう書いたらどう読まれるか」がよく分かっているからこそできる端的な描写と、それが見えなくなるくらい私的な視点というものが魅力なのだと思う。 以下、著者より 那覇空港に穴が空き、飛行機に閉じ込められる。知らない人の法事に参加する。引っ越しをした矢先に財布をなくす。父が選挙に落ちる。春節の日に河原で爆竹を鳴らす。日常をぼんやりと綴ったエッセイ集です。
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雑談・オブ・ザ・デッド
¥1,300
SOLD OUT
柿内正午+Ryota『雑談・オブ・ザ・デッド』(零貨店アカミミ) 雑談とはなんでしょうか。私がイメージするのは、ごく私的に行われる、音声による、その場限りの応答です。 この本は柿内正午さんの「ポイエティークラジオ」内でRyotaさんをゲストに迎えた回を6回分、文字起こしするという方法で作られています。ですから雑談という本来二人以外に誰も聞くはずのなかったやりとりを記録し、さらに内容を絞って(ラジオでのゾンビ以外の雑談は削られている印象だった)テキスト化したもの、と考えられるかもしれません。 一回きりのお喋りは、文章を書くのと違って、やり直しがききません(言い直したとして、言い直したことそれ自体もやはり表現になってしまいます)。確かな参考文献や、語る対象の作品が手元にあるとも限りません。だからそれは必然的に不正確にはなりますが、同時に声の調子やたまたま思い浮かんだ単語が、記憶を引き出したり、話の展開を変えたりする。そういった「雑」だからこその豊かさを、雑談は備えているような気がします。 私もお二人の興奮具合に半ば気圧されるようにして、ジョージ・A・ロメロの「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を鑑賞いたしました。「ああRyotaさんが「窓」理論を語っていたなあ」とか、「柿内さんを4ページ分一人語りさせる魅力はこれなのかなあ」とか思い出しながら観るのは、誰かとああだこうだ喋りながら鑑賞しているような体験でした。お二人の鑑賞ポイントや、ゾンビから連想される、あるいはゾンビをこう見たらいいんじゃないかという視点は、役に立つこともあったり、私はこう思うなあなどと連想を広げるきっかけになって下さいます。
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生活の批評誌no.5「そのまま書く」のよりよいこじらせ方
¥1,540
SOLD OUT
生活の批評誌 NO.5「そのまま書く」のよりよいこじらせ方 以下、版元より 「そのまま書く」から離れたくて、離れられなくて、あいまいなままここまできた。 個人的な体験や感情を直接的な言葉で記述すること、自分について「そのまま書く」ことは、文学において、あるいはこの社会において、どこかうっすらと軽んじられてきたように思う。それでも今、ほんの一部かもしれないけど、小さな個人の小さな声を聞き合おうとする方向へと、この社会は進みつつある。 だが、その流れに勇気づけられながらも私は、「どんどん自分のことを書こう」と手放しに言うことができない。ひたすら何かにためらい、何かを危惧しているのだった。 その警戒心を決して的外れとは思わない。しかしそのありふれた危惧は、少しでも油断すれば根深く私たちの中に巣食う「そのまま書く」ことに対する蔑みへと??それは強い何者かにとって都合がいい??簡単に回帰してしまうだろう。 「そのまま書く」ことをなんのためらいもなく称揚するのでもなく、蔑みとも絶対的に距離を取った、「そのまま書く」に対する別の態度はないだろうか。それはきっと傍目から見ればこじらせた態度であるだろう。ならば追求すべきは、”よりよいこじらせ方”だ。 そう呼びかけて、この号を作った。9作品と1インタビュー、1座談会を収録。 (編集長 依田那美紀) ■目次(掲載順) ・皮のにおい |Ingvill Kj?rstein (イングヴィル・シャースタイン) ・「そのまま書く」をそのまま書く |niina ・政治的な物語から個人的な物語を守り、分有するために |佐々木ののか ・インタビュー:自分語りをさまよって |滝薫 ・当世書生気質令和編 |呉樹直己 ・返信 ??わたしの〝こじらせ〟について |川口好美 ・座談会:フィクションと「そのまま書く」がともにあるために 井上彼方×オーガニックゆうき×依田那美紀 ・教室のうしろの席から |原告A ・幸福の表明を破る |依田那美紀 ・#147? ? ? |黒嵜想 ・十年後の返信 |遠藤のぞみ ・広告:非実用品店めだか ■概要 B5判|縦書き|92頁 企画・編集・DTP:依田那美紀 発行:2022年5月25日 販売価格:1,540円 装画:平田基 中面挿絵:ぶんちん *装画を担当した平田基さんの漫画も合わせてどうぞ! 『雲煙模糊漫画集 居心地のわるい泡』 https://hoorubooks.thebase.in/items/67794005
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頭蓋骨のうら側
¥990
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武塙麻衣子『頭蓋骨のうら側』 武塙麻衣子さんの日記本シリーズ4作目。
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貨物船で太平洋を渡る
¥1,000
SOLD OUT
*7/5 再入荷しました!! 田巻秀敏「貨物船で太平洋を渡る」 著者が2020年に経験した貨物船での旅行体験をまとめた同人誌。紀行文というよりは、これを読めば実際に乗船できるのではないかというほどその過程やコツが詳細に書かれている。但し膨大な手間と判断力が求められるであろうことがうかがわれる。 方法の定まっている旅行というよりは、先の見えない冒険に近い印象だ。それでもここまで細かに具体的な方法やそこで起きたこと、出会った人々が描かれていると、不思議と乗ってみたくなるものだ。避難訓練や船内の見学、乗組員との会話や食事は、特殊な環境ゆえ一つ一つが新鮮でわくわくさせる。その気持ちをいたずらに邪魔をしない淡々とした文体もこの本の魅力の一つだろう。
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往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ
¥1,760
SOLD OUT
植本一子、滝口悠生『往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ』 写真家・植本一子と小説家・滝口悠生が、昨年から今年にかけて往復させた手紙のやりとり。ある人からある人へ向けられた手紙を覗き見るのは、改めて考えれてみれば不思議な出来事ではあるけれど、読んでみると視線がこちらに向いていない感じがして心地よい。 身近な人が亡くなったり、パートナーや子どものことで悩んだり、あるいは嬉しかったりする出来事が、真っ直ぐな言葉で綴られているせいか、とても近しく、また自分にも起こりうることとして容易に想像ができる気がする。往復書簡という形式のせいもあるだろうけれど、やはり二人のこれまでの関係なくしては出来上がらなかったものだろう。
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往復書簡 きっとどこかへ流れつく
¥1,500
SOLD OUT
武塙麻衣子、岸波龍『往復書簡 きっとどこかへ流れつく』 『驟雨とビール』『爽やかな茸』『白ねこ黒ねこ』などの日記本を書かれている武塙さんと、文筆活動だけでなくパステル画や陶芸にも挑戦している岸波さんの、昨年から今年にかけての手紙のやり取りを一冊の本にしています。 象徴的なやりとりが一つ。子供の頃、図書室で鬼ごっこをしつつ、友達が読書する姿を羨ましく思う岸波さん。その図書室の片隅で、誰にも読まれていない本を探して読んでいたのが私だと、武塙さんは返します。 往復書簡、良いですね。文章がこちらへ向かってくるのではなく、相手へ向けられている。それを読者は見守る。お二人は昔からの仲というわけでもないので、私たちと同じような目線でのやりとりが交わされます。知らないことも、もちろんたくさんある。 それでも、手元にある話題や、相手から提供された話題を頼りに手紙を書くわけですが、互いのことを静かに観察し、気付き、それを問いの形ではなく話題に忍び込ませるようなやり取りで示したり、あるいは自分のことをさりげなくすっと語ったり。 私も、誰かと手紙のやり取りをしてみたくなりました。 まえがき 第一信 読むこと・書くこと 第二信 愛や事件や喜びとか 第三信 三日坊主と独学 第四信 勉強すべき何かと変わらないもの 第五信 走るということ 第六信 心地よい穴ぐらから 第七信 小さくて軽いもの 第八信 恋愛小説と怖いもの 第九信 怖いものなしでいきたい 第十信 あとがき
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本屋めぐり
¥1,000
SOLD OUT
岸波龍『本屋めぐり』 岸波さんの個人史とさまざまな本屋が交差する、本屋ガイドとも、エッセイともとれる本です。ちょこちょこと出てくるグルメが美味しそう。当店もちらっと登場します!
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さびていしょうるの喃語
¥1,320
多宇加世第一詩集『さびていしょうるの喃語』
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翻訳編吟4
¥500
SOLD OUT
文学フリマで人気の「翻訳編吟」取扱を始めました。海外文学の入門にもぴったりです。 目次 「非聖遺物」M・P・デア 「騎士バートランド〜呪われた古城での一夜」アンナ・レティシア・バーボールド 「約束」ルーシー・モード・モンゴメリ 「最後のグリフィン」フランク・R・ストックトン 「日没と月の出のあわいに」R・H・モールデン
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翻訳編吟1
¥300
SOLD OUT
文学フリマで人気の「翻訳編吟」取扱を始めました。1号は児童文学中心。海外文学の入門にもぴったりです。 ナニナの羊?メアリ・ド・モーガン ニワトリになった女の子?L・デュイックウッド 塩入りコーヒーをおいしく飲む方法 ルクレティア・ピーバディー・ヘイル アザーウィング その1 アンジャーノン・ブラックウッド A5サイズ、52ページ 2017/11/23(木)発行
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坂内拓 ZINE
¥1,980
イラストレーター・坂内拓の、作品の風合いに近い印刷で作られたZINE。A4サイズで空綴じなので、クリップを外せばバラして鑑賞したり、飾ったりもできます。遠景に点々とモチーフが配置されていて、余白をいつまでも見つめていたくなります。
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ブックマンションZINE 2022年春号
¥700
SOLD OUT
ブックマンションZINE 2022年春号 吉祥寺のシェア型本屋「ブックマンション」の棚主有志が執筆・デザイン・製本までを自分たちで手掛けるZINE。在庫無くなり次第終了です!
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.plan vol.3
¥1,100
SOLD OUT
鳩山ニュータウンのシェアアトリエ niuが発行するZINE「.plan」vol.03です。「繕う」をテーマに、niuで行われた展示「絵の置かれたリビング」のアーカイブ、絵画・建築・民俗学・まちづくり・古本屋の視点からの写真や文章、ショートショートを掲載しています。デザイン一つ一つから意志を感じられる本になっています。 実はこの本、本屋を運営する我々も寄稿させて頂いております。 私深澤は本屋について、38℃ 吉田は公共性について文章を寄せています。 建築や場づくり、ニュータウンや郊外の問題に関心がある方にも、芸術や社会学、民俗学にご興味がある方にもおすすめです。 全65ページ
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会議室
¥900
「冷蔵文庫」としても活動されているぽんさんの、3〜4年分撮り溜めた写真をランダムにまとめた、写真集のようなZINE。街中にあるツッコミどころのある風景に一言添えて面白がるという、ゆるいような、クリティカルなような本です。いわゆる路上観察ですね。世界は面白いことで満ちているし、なんならその辺に落ちてたり転がってるということを気づかせてくれます。 観察される対象(例えば筍のためだけにさされた傘や「パンク 休ませて下さい」と書き置きされた荷車など)は、やはり誰かの意図によって作られている。作った当人は至って真面目に、人を笑わそうなんて少しも思わず行動していることだろう。しかし、当人が真面目でも、どこかズレていたり、意図しない解釈をされたりする。ぽんさんの写真と言葉は、そのおかしみを私達に伝える。それは真面目な者を嘲笑しているのでは決してなく、平坦に見える世界に起伏を発見する営みなのだ。路上観察は観察者の解釈の世界である。 あるいはまた、伸び放題の雑草に囲まれたブランコのように、自然が風景を作り出す場合もある。人間は快適な生活が送れるように環境を整える生き物だ。樹木を切り倒し、橋を架け、道を舗装し、建物を拵える。毎日をつつがなく、昨日と今日で違うところがないように社会を運営していく。しかし、自然というものは依然存在していて、私たちのそんな努力を嘲笑うかのように災害を起こし、あるいは風化させ、環境を遷移させる。ブランコの周りに生えた雑草は私達にその一端を見せつけている。お前らの意図なんざ知らんと。ぽんさんはそこに「試練」とコメントしている。まさに人間に与えられた試練の縮図である。除草作業という人類の叡智からはみ出してしまったこの深い雑草の中を、朝露や虫けらに塗れながら進む勇気はあるかと、私たちは問われている。