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菓子屋横丁月光荘 金色姫

¥770 税込

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ほしおさなえ『菓子屋横丁月光荘 金色姫』

よく知っている地域が小説に取り上げられると、単に嬉しい以上に、ここまで調べるのかとか、どの材料を物語に活かすのかが分かって非常に面白いですね。

何の話かって、本屋のある霞ケ関が小説に登場するのです!

ほしおさなえ『菓子屋横丁月光荘 金色姫』(角川春樹事務所)は川越を舞台にした、家の声が聞こえる主人公の物語で、今作が5作品目にあたります。

製作にあたり38℃ @ondo_38 がほしおさんを案内し、物語に角栄商店街や小畔川が登場することになった、というわけです(押入れをぶち抜いた、一階でコーヒーを飲めるお店も登場しますよ…これはまさか…?)。

「土地と記憶をめぐる四世代にわたる物語」と紹介されているように、主人公の生きている時間の幅以上のことを題材として取り扱っています。過去へと世代を遡れば当然、様々な「場所」も扱うことになりますね。

つまり、時間的に幅の広い作品は、同じく空間的にも広がりを見せることになる、と言えるでしょう。だから、私たちが「川越」という言葉でイメージするものとは、だいぶ異なった姿を、この小説は見せてくれるはずです。

それは行政が定めた区画でもないし、まして観光に便利な地図でもない。近隣の市町村や、はたまた全然遠くの土地とも境目なく、無節操につながってしまう(なぜなら人間は行政単位など関係なく様々な理由によって移動するからです)。

実際私たちは境目を意識することなく生活しているのだけれど、それを表現できるのはやはり物語ならではなのではないか。

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