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そんなふう

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川内倫子『そんなふう』

「妊娠から授乳終了までのあいだは、自分ではあるけれど、自分だけではない、半分身体を明け渡しているような、乗っ取られているような、奇妙な状態だった。個体で動ける自由と引き換えに、常にあった孤独感が和らいで、仄かな幸福感があった。そしてなにか見えないバリアのようなもので自分と子どもを守っていたような感覚があった。守ることが最優先だから、写真を撮ることは二の次で、そんなことは写真を始めてから初めてのことだった。」

帯に書いてあったこの文章を読んで、これは仕入れるべきだと確信しました。私は、自分の体とどう付き合っていくかを考えた本(例えば伊藤亜紗『どもる体』のような)が好きです。

体の形って人それぞれで、できないこと、できることも様々。さらには人生の中で大きく変化していきます。妊娠・子育てを経験することで、川内さんの体の感覚が変わっていくさまが、この文章から感じられます。

収録されている川内さんの写真と、ご自身の変化への新鮮な反応が綴られた文章とが合わさって、心が揺さぶられます。ただ、どうしてここまで心が揺さぶられているのか、いまだにうまく言語化できません。きっと、お読みいただくのが一番早いと思います。

【出版社より】
写真家・川内倫子、出産と育児の記録。

生活の中に、身の回りの草木に、そこに差し込む光をとらえた作風で国内外から多くの支持を得ている写真家・川内倫子。
2016年に妊娠・出産を経験し、約3年半に渡り綴られた自身の世界の変化と子や家族へのまなざしをおよそ80点に及ぶ写真と日記体のエッセイでつづります

【プロフィール】
川内倫子(かわうち・りんこ)
1972年滋賀県生まれ。写真家。
2002年、『うたたね』『花火』(共にリトルモア)で第27回木村伊兵衛写真賞受賞。国際的にも高い評価を受け、国内外で数多くの展覧会を行う。主な個展に、カルティエ現代美術財団(パリ、2005年)、東京都写真美術館(2012 年)、熊本市現代美術館(2016 年)などがある。作品集は『AILA』(2004年・フォイル)、『Illuminance』(2011年・フォイル)、『あめつち』(2013年・青幻舎)など多数。最新の写真集に『as it is』(2020年9月・torch press)がある。

【書籍概要】
『そんなふう』
著:川内倫子
装丁:有山達也
定価:2300円+税
発売:10月20日頃
刊行:ナナロク社
ISBN:978-4-904292-98-3 C0095
判型:A5並製 カラー 写真約80点

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