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いなくなくならなくならないで/向坂くじら
¥1,760
以下、版元より 死んだはずの親友・朝日からかかってきた一本の電話。時子はずっと会いたかった彼女からの連絡に喜ぶが、「住所ない」と話す朝日が家に住み着き――。デビュー作にして第171回芥川賞候補作。
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ふたりたち/南阿沙美
¥2,200
以下、版元より 『MATSUOKA!』『島根のOL』で話題の写真家・南 阿沙美による、はじめてのエッセイ集。 友人、夫婦、仕事仲間、親子、人と犬……12通りの「ふたり」の気配を、写真と文章で描き出す。 一番小さくて、一番大きな物語。
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芝木好子小説集 新しい日々
¥2,200
SOLD OUT
以下、版元より 収録作品(底本一覧) 新しい日々 『女の庭』 集英社文庫 1986年 脚光 『別れの曲』 集英社文庫 1991年 白萩 『紫の山』 講談社文庫 1988年 晩秋 『紫の山』 講談社文庫 1988年 冬の梅 『冬の梅』 新潮文庫 1994年 遠い青春 『女の庭』 集英社文庫 1986年 老妓の涙 『花霞』 集英社文庫 1989年 十九歳 『冬の梅』 新潮文庫 1994年
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ギークに銃はいらない/斧田小夜
¥2,420
以下、版元より シリコンバレーでのプログラマ経験をもとにしたホワイトハッカー小説「ギークに銃はいらない」のほか、第3回ゲンロンSF新人賞優秀賞受賞作「眠れぬ夜のバックファイア」、ル=グウィンを思わせる思弁的フィクション2篇を収録。
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イライラ文学館 不安や怒りで爆発しそうなときのための9つの物語/頭木弘樹
¥1,980
以下、版元より 最近、イライラしませんか? そんなときこそ、イライラした物語を。本書は小説からエッセイ、マンガまで、古今東西の〈イライラ文学〉を集めたアンソロジーです。「イライラしたときには、イライラ文学館を訪れて、イライラ文学にふれて、イライラに共感することで、イライラを相殺してもらいたい」(イライラ文学館館長より)。筒井康隆や内田百閒、チェーホフ等、バラエティ豊かな9つの物語が楽しめる、読むアンガーマネジメント。ぜひお試しあれ。
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フルトラッキング・プリンセサイザ/池谷和浩
¥1,980
以下、版元より 映像や3DCGを扱う制作プロダクションに勤めるうつヰの一日は長い。今夜バスタオルで体を拭くのを忘れないようメモするアプリケーションには何が最適か。部長の言うユーキューは「有給」なのか「有休」なのか?仕事を終えると「プリンセサイザ」にログインする。京王線沿線の各駅に配置された王女たちと、仮想空間システムを渡り歩けるソーシャルVRの中で交流するのだ。選考会で激賞された第5回ことばと新人賞受賞作「フルトラッキング・プリンセサイザ」ほか、一年後をつづった「メンブレン・プロンプタ」、うつヰの学生時代を描いた「チェンジインボイス」を収録。
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そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?/松波太郎
¥2,090
以下、版元より たった一音が発音できずに自国から疎外された〝クィ〟が望む真の「故郷」 サッカーからヒトの起源にまで自国をとび出し還っていく「イベリア半島に生息する生物」 ひらがな、カタカナ、漢字……アトラクションさながら文字を乗り越えていく「あカ佐タな」 〝お金を払ってまで覚えないといけないようなモノだっただろうか?〟著者デビュー作「廃車」「LIFE」に登場した猫木豊が子の国語習得の前で立ちつくす「王国の行方――二代目の手腕」
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テーゲベックのきれいな香り/山﨑修平
¥1,980
以下、版元より 西暦 2028 年・東京。その地で「わたし」は「わたし」を語り出す――赤坂真理氏、黒瀬珂瀾氏、島田雅彦氏、高橋源一郎氏推薦。恐るべきデビュー小説の誕生。*装画=浅野忠信氏。
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かわいいピンクの竜になる/川野芽生
¥2,090
以下、版元より ロリィタ、お姫様、妖精のドレス、少年装、幻獣のような髪、メイク…… 世界と人間に絶望した著者が、ロリィタと出会い「自分らしく装う」ことに目覚めて、本来の姿を取り戻すまで。 気鋭の歌人・小説家、川野芽生が「装いと解放」を綴る、初のエッセイ集。
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うみみたい/水沢なお
¥1,760
SOLD OUT
以下、版元より 卵生生物の生殖をケアする“孵化コーポ”でバイトする美大生のうみは、才気煥発な同級生みみが抱える「生まれたくなかった」意志に触れ――。中原中也賞受賞の気鋭の詩人による初小説集
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腿太郎伝説(人呼んで、腿伝) /深堀骨
¥2,090
以下、版元より ノーブレーキで突っ走る文体に乱れ飛ぶ人間兵器、「桃太郎」を大胆に再構築した冒険活劇。 ページをめくれば予測不能なストーリーテリングの虜に! 鬼才・深堀骨が二十年ぶりに放つ、待望の大傑作長編に刮目せよ!!!
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シティガール未満/絶対に終電を逃さない女
¥1,650
以下、版元より 「思い描いた大人」になれなかった全てのひとへ。刊行前から共感の声続々、「絶対に終電を逃さない女」待望のデビューエッセイ!
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小説紊乱
¥2,200
以下、版元より 小説の可能性を模索するべく立ち上げられた出版レーベルffeen pub(フィーン・パプ)から刊行される一冊目の書籍。作品の強度を軸に、ジャンル不問で三十編の小説が収録されています。掌編から中編まで。純文学・SF・ホラー・etc…。無名の新人から芥川賞作家まで。小説観を揺さぶる未知の読書体験をぜひ。 総374ページ 刊行 : ffeen pub 編集 : 嶌山景 装画 : 樋口絢女「向日葵」 デザイン・挿絵 : 二宮杏樹
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翻訳目錄/阿部大樹 著/タダジュン 絵
¥2,200
SOLD OUT
以下、版元より 言葉の意味はたえず変わっていく。 書き留められるのは、その一瞬にもっていた意味だけだ。 ―――言葉はいつまで、もぞもぞ動く? 2020年に日本翻訳大賞を受賞した、 精神科医が“私的なノート"に書き溜める、 国や地域、時代をまたぐ味わい深いことばたちを、 ひろく紹介する、ちいさな目録。 “名無しの翻訳"、“時代とともに消えた言葉"、“意味の移り変わり"など 私たちの、“くちのききかた"からこぼれた60個の欠片を、 版画家・タダジュンの挿絵とともにしずかに眺める。 【目次】 ・ことばでないもの ・ことばをさかのぼる ・ことばのうつりかわり ・ことばがうまれるとき ・ことばがきえていくとき ・ことばをかきとめる ※各章末には、著者の小エッセイを収録。
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『百年の孤独』を代わりに読む/友田とん
¥1,298
友田とん『『百年の孤独』を代わりに読む』(早川書房) 「代わりに読む」とは何なのかわからないままに、小説を読み進める驚きやワクワクを、どうにか伝えようと試みます。冗談のような読み方はやがてさまざまな発見を生むことに。弊店でも大好評だった自主制作本、ついに文庫化!
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Kaguya Planet vol.2 パレスチナ
¥1,650
SOLD OUT
Kaguya Booksより『Kaguya Planet vol.2 パレスチナ』入荷しました!「語りと報道の偏りに抗して」と題して、これまで日本にあまり届けられてこなかった、パレスチナのSFを紹介する特集が組まれています。特集以外にも小説、インタビュー、対談、イベントレポートなどの掲載も充実。 以下、版元より 語りと報道の偏りに抗して──。 2023年10月7日以降、イスラエルによるパレスチナ・ガザ地区への攻撃が激化しています。 この攻撃は、決して10月7日に突然始まったものではなく、70年以上にわたる迫害と虐殺の歴史とひと続きの民族浄化です。そして、この惨状を招いてしまった責任の一端は、植民地主義や深刻な人権侵害をずっと見て見ぬふりしてきた国際社会にあります。 日本でSFに携わるメディアとして果たすべき責任は何か。そう考えて、これまで日本にあまり届けられてこなかった、パレスチナのSFを紹介する特集を組みました。 特集では、パレスチナ人作家、パレスチナにルーツのある作家による、パレスチナを舞台にした小説を掲載している他、編集部による解説やテーマに関連したコラムを掲載しています。 『Kaguya Planet vol.2 パレスチナ』コンテンツ ⚫︎小説 ズィヤード・ハッダーシュ「ここの外では」(佐藤祐朔訳) ソニア・スライマーン「ムニーラと月」(岸谷薄荷訳、佐藤まな監訳) タスニーム・アブータビーフ「継承の息吹」(岸谷薄荷訳、佐藤まな監訳) 牧野大寧「城南中学校生徒会役員選挙『カレーVSラーメン』」 ⚫︎コラム 井上彼方「SFとイスラエルとパレスチナ」 堀川夢「英語で読むパレスチナのSF」 齋藤隼飛「プレイヤーへの期待、その裏にあるキュレーターの責任」 鯨ヶ岬勇士「スーパーヒーローはどこにいるのか。それはあなたかもしれない。」 ⚫︎PICK UP 『野球SF傑作選 ベストナイン2024』 『SF作家はこう考える 創作世界の最前線をたずねて』 ⚫︎インタビュー 映画『カミノフデ 〜怪獣たちのいる島〜』総監督・村瀬継蔵&特撮監督・佐藤大介 インタビュー SF作家対談 天沢時生×水町綜「不良とバイクとSFと」 ⚫︎イベントレポート IMAGINARC 想像力の音楽 ⚫︎VGプラスの活動報告
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Lil (W)AVE 第二集:再会 / reunion
¥1,000
第一集に続き仕入れました!合わせてどうぞ〜! 以下、版元より 音楽にまつわる小説やエッセイなどを収録した文芸ZINE『Lil (W)AVE』(リル・ウェイヴ)の第二集。 『Lil (W)AVE』は音楽メディア『musit』発行のZINE『(W)AVE』(ウェイヴ)から派生したシリーズで、音楽にまつわる小説やエッセイなどの文芸分野に特化した文庫本サイズのZINEとなる。2023年8月の創刊号・第一集に続く第二集は、計6名の書き手による小説/エッセイを収録。「再会」をテーマにそれぞれの感性で書き綴った6篇をお楽しみいただきたい。 なお、2024年末には第二集と対になるテーマ「別離」を冠した第三集も刊行。寄稿者などの詳細は秋頃に告知予定。 ▼収録内容 ◎さようなら、すばらしきアリクイの地 大滝のぐれ/小説 ◎KIMIGAYO! : Or The Hymn To DyE Riku Ishihara/エッセイ ◎TOWA TEIをクロさんの部屋で。 近視のサエ子/エッセイ ◎ミルルの生き地獄 伊藤なむあひ/小説 ◎美しき空気 あるいは、光を惜しむ 鈴木レイヤ/小説 ◎フィクションあこがれ 對馬拓/エッセイ ▼仕様 サイズ:A6(文庫サイズ) ページ:本文114ページ(+表紙) ▼クレジット 編集・写真・デザイン・DTP:對馬拓(musit) 企画・制作:株式会社ラスファクトリー
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天使についての試論/伊藤なむあひ
¥1,584
SOLD OUT
伊藤なむあひ『天使についての試論』サイン本です!「私は割れていない天使たちと、天国の隣にある小さな島で暮らしている」(表題作「天使についての試論」より)
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小山さんノート/小山さんノートワークショップ 編
¥2,640
以下、版元より 「小山さん」と呼ばれた、ホームレスの女性が遺したノート。 時間の許される限り、私は私自身でありたいーー2013年に亡くなるまで、公園で暮らしながら、膨大な文章を書きつづっていた小山さん。町を歩いて出会う物たち、喫茶でノートを広げ書く時間、そして、頭のなかの思考や空想。満足していたわけではなくても、小山さんは生きるためにここにいた。 80冊を超えるノートからの抜粋とともに、手書きのノートを8年かけて「文字起こし」したワークショップメンバーによるそれぞれのエッセイも収録。
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共感と距離感の練習 / 小沼 理
¥1,760
以下、版元より 「わかる」なんて簡単に言えない、「わからない」とも言いたくない。ゲイ男性の著者が、自他のあわいで揺れながら考えるエッセイ。
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踊る幽霊 / オルタナ旧市街
¥1,650
SOLD OUT
弊店でも私家版書籍「一般」「ハーフ・フィクション」や『代わりに読む人0 創刊準備号』掲載の「完璧な想像(ポートオーソリティ・バスターミナルで起こったこと)」が好評のオルタナ旧市街さんの待望の単著です! 以下、版元より 何度でも覚え直せばいいし、何度でも忘れていい。街をめぐる断片的な随筆21篇を収録。作家の小山田浩子も推薦、待望のデビュー作。
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顔たち、犬たち/オカワダアキナ
¥1,200
オカワダアキナさんの小説がまとめて入荷しました!こちらは最新作ですが、過去作も店頭に並んでいます。ぜひ合わせてお楽しみいただければ。装画の谷脇クリタさんによる証明写真風のイラストのおまけつきです! 以下、著者より 表紙の男と目が合う。いや合うようで合わない? 彼がどこを見ているのかわからないし、表情も読み取りにくい。 真顔にも悲しそうにも恥ずかしそうにも見える。 あなたは(わたしは)人の顔に勝手に何かを見出す。 ずるい男のずるい話、男性性の呪いについて。 女性と結婚しているけど男性とセックスする男性、ゲイの男性、トランスジェンダー男性。 男の人たちの三角関係というか三人交際というか、性的なふれあいを通じて表紙の彼に友だちができるみたいなお話です。 性的なふれあいがなければ友だちを作れない男の話ともいえるかも。 『イサド住み』と関連作ですがあんまり続き物にはなっていません。 装画:谷脇栗太(犬と街灯)
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イサド住み/オカワダアキナ
¥1,000
オカワダアキナさんの小説がまとめて入荷しました!こちらは『顔たち、犬たち』に先行する作品。過去作も店頭に揃っておりますので合わせてお楽しみいただければ。 以下、著者より。 トランスジェンダー男性が主人公の小説。 言いたいことが言葉になる前の、唸りや遠吠えを書こうと思いました。 吹き荒れるトランス差別に苦しい思いをしており、明るいフィクションを増やしたかった。 とびきりクィアなボーイズラブです。 イサドというのは宮沢賢治の『やまなし』に出てくる言葉。 蟹のお父さんが子どもたちに「もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ」と言います。 イサドが地名なのか何なのか読んでいる人にはわからないのですが、この蟹たちにはよくわかっていて、きっと素敵な場所なのだろうと思います。
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庄野潤三「五人の男」オマージュアンソロジー 任意の五
¥1,500
庄野潤三「五人の男」という短編をもとに、それぞれが文芸作品を寄せたアンソロジー。私深澤も寄稿しておりますが、参加された皆様の持ち味や発想により、すごく幅の広い作品集になっているので、「五人の男」を読まなくとも楽しめます。 責任編集のオカワダアキナさんの巻頭言は、以下のように締め括られます。「素朴で平易な語りの中に、終戦を経た男たちの父性、男性性を見つけることができるように思います。生存のとまどいであったり、語ることの照れやためらいであったり。 本アンソロジーは、「五人の男」から想起したものをそれぞれ自由に書きました。父性や男性性を問い直す作品集です。一緒に考えましょう。」 オカワダさんが大切にしてきたテーマと「五人の男」という短編が出会うことでしか生まれえない一作です。 以下、版元より 庄野潤三「五人の男」から想起したものを自由に表現した文芸アンソロジー。小説、論考、日記、俳句など。 男性性、クィア、プロテストに関心のある方におすすめです。 原著を読んでいない方も楽しめる本だと思います。 [目次] 板垣真任「大合唱」 我那覇剛柔丸「波の五分(ごぶ)」 晋太郎「ペンタクル・サークル」 深澤元(つまずく本屋 ホォル) 「読書メモ「五人の男」はなぜこの順番で並んでいるのか 」 宮月中「五人と鳥」 星野いのり「月の壜」 添嶋譲/宮崎竣輔「Profiles」 まさと(まなざしのフェミニズム)「男たちと別れ—からかいの男性性—」 兼町ワニ太「動物園日誌」 隙間「うつわ日記」 暴力と破滅の運び手「悪魔の抱擁」 オカワダアキナ「ホーン・ホーン・ホーン」 瀬戸千歳「まんまるくてかわいいおばけ」 [本文より(前書き)] 庄野潤三「五人の男」は、五人の男性について語ったスケッチ的な短編です。 隣の下宿の男、バスで見かけた男、父の友人、父の親しい友人、雑誌の記事で読んだ男。五人の男性につながりはなく、エピソードは並列に並べられ、あまり脈絡もなさそうに読める小説です。 なぜ並列に語ろうとしたのか。そのようにして語りたいこととは何か。 素朴で平易な語りの中に、終戦を経た男たちの父性、男性性を見つけることができるように思います。生存のとまどいであったり、語ることの照れやためらいであったり。 本アンソロジーは、「五人の男」から想起したものをそれぞれ自由に書きました。父性や男性性を問い直す作品集です。一緒に考えましょう。