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ビンダー8号 特集:宮崎駿
¥1,400
以下、版元より ククラス編集発行の同人誌『ビンダー』の第8号「特集:宮崎駿」です。 2023年11月発行、全268ページ、表紙画と挿画・郷治竜之介。 巻頭文 〔論考『君たちはどう生きるか』〕 6-11 紅茶泡海苔 宮崎駿と少女フェミニズム 12-16 河原 学 「写真」の不在、青サギの恋 18-22 志津史比古 フィクションと少年時代 24-27 舞風つむじ 波と飛行機 ――宮崎駿と「災害」を考える 28-32 ペシミ されど「地球儀」は回り続ける――『君たちはどう生きるか』と米津玄師 34-39 すぱんく the はにー 駿までの距離 40-50 てらまっと ジブリの知らない街、あるいはニュータウンの精霊たち 〔論考「宮崎駿」〕 52-63 渡邉大輔 宮﨑駿における「版画的なもの 」――岳父・大田耕士並びに触覚的想像力との関わり 64-99 志津史比古 われらの同時代人アシタカ 100-106 Murderous Ink 紅の豚――ファシズムを凍らせる想像力 108-116 安原まひろ 宮崎駿とあらかじめ失われた夏 ─武蔵野と多摩ニュータウンと感傷─ 118-127 河原 学 セル(画)論 第八回 宮﨑駿の中央線 128-130〔コラム〕河原 学 全生園と宮﨑駿 132-157 志津史比古 鈴木敏夫はいかにして宮崎駿とコンビを組むようになったか 158-168 noirse 陰謀論者の見た夢――治者としての宮崎駿 170-181 〔ルポ〕安原まひろ 「ネタ」ツーリズムとしてのジブリパーク 182-183 〔ルポ〕飛白 風の谷のビール 184-185〔マンガ〕かつしかけいた 三鷹⇨調布 ジブリ美術館以外無目的散歩 186-203 〔小説〕伊藤螺子 物語のようにふるさとは遠い 〔絵画〕 206-207 富田正宣 無題 〔連載〕 209-217 佐々木友輔 いま、個人映画をみるということ(六) 風景論以後の風景論を構想する――原將人『初国知所之天皇』と新海誠『すずめの戸締まり』の比較を手がかりとして 218-226 noirse 二一世紀映画論 第八回 フェイクとセルフの狭間で 227-244 Murderous Ink 可視光 第三回 残響とエコー 〔特別寄稿/小説〕 245-265 鈴木並木 素敵な仕事(もし手に入れられたなら) 266-267 [ 寄稿者一覧 ]
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新映画論 ポストシネマ/渡邉大輔
¥3,300
以下、版元より あらゆる動画がフラットに流通する時代に、映像を語ることが意味するものは? サイレントから応援上映までを渉猟し、ポストシネマの美学を切り拓く。 『新記号論』『新写真論』に続く、新時代のメディア・スタディーズ第3弾。 Netflix、TikTok、YouTube、Zoom……プラットフォームが林立し、あらゆる動画がフラットに流通する2020年代。実写とアニメ、現実とVR、リアルとフェイク、ヒトとモノ、視覚と触覚が混ざりあい、映画=シネマの歴史が書き換えられつつあるこの時代において、映像について語るとはなにを意味するのだろうか?サイレント映画から「応援上映」まで1世紀を超えるシネマ史を渉猟し、映画以後の映画=ポストシネマの美学を大胆に切り拓く、まったく新しい映画論。作品分析多数。
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韓国映画から見る、激動の韓国近現代史 歴史のダイナミズム、その光と影 / 崔盛旭
¥2,420
以下、版元より 植民地支配、南北分断と朝鮮戦争、長きにわたる軍事独裁、そして国民の手で勝ち取った民主化……。「3・1独立運動」「済州島4・3事件」「光州事件」「6月抗争」など激動そのものだった韓国の近現代史とそのなかで形作られてきた「儒教的家父長社会」。近年ますます存在感を高めている「韓国映画」を題材に、そこから透けて見える歴史や社会問題を解説。韓国という国のダイナミズムをより深く、より立体的に理解するための一冊である。 『パラサイト 半地下の家族』『タクシー運転手~約束は海を越えて~』『KCIA 南山の部長たち』『1987、ある闘いの真実』『ベイビー・ブローカー』『ミナリ』『はちどり』『息もできない』『キングメーカー 大統領を作った男』『高地戦』『金子文子と朴烈』『グエムル-漢江の怪物-』『焼肉ドラゴン』『私の少女』……韓国映画44本から激動の歴史を読み解く。
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新海誠論/藤田直哉
¥2,200
映像作品、関連書籍、本人インタビューなど網羅、『すずめの戸締まり』への軌跡を完全解明! 「危機の時代を健やかに生きる」覚悟とは? 気候変動/SDGs、伝統/未来、信仰/科学、地方/都市…… “新海誠”を読解することは、現代日本を問うことであり、我々の未来を救う鍵がある。 分断「/」のネット時代に現れたゲーム的な作家は、如何に成熟し、世界との関係をつなぎ直すのか? 新海誠を超えた、思想としての「新海誠」。
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中動態の映像学/青山太郎
¥2,420
酒井耕・濱口竜介、鈴尾啓太、小森はるか―― 震災を記録してきた3組の作家たちの実践から、映像メディア理論の新境地を開く。 今日のメディア・テクノロジーは、世界のあれこれの出来事をほとんどリアルタイムに私たちに見せる一方で、それらを次々と処理していくことを同時に要求している。 そのなかで私たちは、日々膨大な情報に埋もれてしまい、眼前に存在する他者や未知の出来事をアクチュアルに見る能力を著しく低下させてはいないだろうか? 東日本大震災を記録した3組の「作家」たちの実践を通じて、「中動態」という概念を手がかりに他者と共生するための想像力の可能性を探る。
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クリティカル・ワード ポピュラー音楽 〈聴く〉を広げる・更新する 永冨真梨/忠聡太/日高良祐=編著
¥2,420
以下、版元より 永冨真梨/忠聡太/日高良祐=編著 有國明弘/ヴィニットポン ルジラット(石川ルジラット)/大嶌徹/大尾侑子/尾鼻崇/大和田俊之/葛西周/加藤賢/上岡磨奈/川本聡胤/金悠進/源河亨/篠田ミル/ジョンソン・エイドリエン・レネー/谷口文和/中條千晴/鳥居祐介/永井純一/平石貴士/福永健一/藤嶋陽子/増田聡/松浦知也/溝尻真也/村田麻里子/山崎晶/輪島裕介=著 28のキーワードで学ぶポピュラー音楽研究の基礎から最前線まで ジェンダー、人種、階級、ジャンル、法、アニメ、シティ、アマチュアリズム…… 幅広いキーワードと現代的な事例から、音楽文化を考え常識を問い直す! 近年、学術的な研究領域としての地位を確立しつつある「ポピュラー音楽」研究に関する基礎的な知識を解説しつつ、最新の動向を初学者にも分かりやすく紹介した本邦初の入門書。 本書は3部構成になっており、「第1部 基礎編」では、ポピュラー音楽研究の基底を支える概念として8つを取り上げ、それぞれのキーワードからポピュラー音楽を概観する。 「第2部 事例編」では、ポピュラー音楽研究のなかでも比較的蓄積の多いトピックを照射する。各項目はそれぞれの学術的議論を概観した上で、ポピュラー音楽研究全体、そして、他分野と横断・接続し、新しい学術領域を開拓する、発展的な学術的問いも示唆する。 「第3部 拡張編」では、近年の音楽文化を領域横断的に語る上で欠かせないキーワードを掲げて、ポピュラー音楽それ自体とそのコンテクストを扱ってきた従来の研究から一歩外に踏み出し、新鮮な空気を吸うための論考を集めた。 これまで日本語で読むことのできなかった重要トピックや論点も多数収録し、研究者や学生だけでなく、音楽を「分析したい人」、「語りたい人」にとっての手引きとしても有用な一冊となっている。
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Lil (W)AVE 第二集:再会 / reunion
¥1,000
第一集に続き仕入れました!合わせてどうぞ〜! 以下、版元より 音楽にまつわる小説やエッセイなどを収録した文芸ZINE『Lil (W)AVE』(リル・ウェイヴ)の第二集。 『Lil (W)AVE』は音楽メディア『musit』発行のZINE『(W)AVE』(ウェイヴ)から派生したシリーズで、音楽にまつわる小説やエッセイなどの文芸分野に特化した文庫本サイズのZINEとなる。2023年8月の創刊号・第一集に続く第二集は、計6名の書き手による小説/エッセイを収録。「再会」をテーマにそれぞれの感性で書き綴った6篇をお楽しみいただきたい。 なお、2024年末には第二集と対になるテーマ「別離」を冠した第三集も刊行。寄稿者などの詳細は秋頃に告知予定。 ▼収録内容 ◎さようなら、すばらしきアリクイの地 大滝のぐれ/小説 ◎KIMIGAYO! : Or The Hymn To DyE Riku Ishihara/エッセイ ◎TOWA TEIをクロさんの部屋で。 近視のサエ子/エッセイ ◎ミルルの生き地獄 伊藤なむあひ/小説 ◎美しき空気 あるいは、光を惜しむ 鈴木レイヤ/小説 ◎フィクションあこがれ 對馬拓/エッセイ ▼仕様 サイズ:A6(文庫サイズ) ページ:本文114ページ(+表紙) ▼クレジット 編集・写真・デザイン・DTP:對馬拓(musit) 企画・制作:株式会社ラスファクトリー
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クリストファー・ノーラン
¥3,300
以下、版元より 考えついたのが、観客の頭に入り込み、その頭を回転させ、観客自身に構築させる映画を作る、というアイデアだった。 ——クリストファー・ノーラン フィルム・ノワールの時間を切り刻み、スーパーヒーロー映画にリアリズムをもち込み、スパイ・アクションとSFを融合させる…… 長編デビュー作『フォロウィング』から最新作『オッペンハイマー』まで、芸術性と商業性を兼ね揃えた特異点クリストファー・ノーランの歩み。 現代の映画界で最も著名で最も成功した映画監督のひとり、クリストファー・ノーラン。 複雑極まりない展開や難解な設定にもかかわらず、彼の作品は、幅広い層の観客を虜にする。
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ウェス・アンダーソン 旅する優雅な空想家
¥3,300
以下、版元より 「映画を作るというのは、混沌を整頓しようとしながら、同時に新しい混沌を生み出してしまうことなのです」 ポップかつシニカル、そして大胆な脚本。キャッチーな色彩とディテールで構築されたセットや小道具の数々。精巧な構図とカメラ移動で生み出されるマジカルな空間演出。そしてひとクセもふたクセもありながら誰もが愛さずにはいられない登場人物たち……。 日本国内のみならず世界中に熱狂的な信者を持つウェス・アンダーソン。 この一人の芸術家をめぐり、最新作『フレンチ・ディスパッチ』を含むその全てを総括する評伝がついに刊行!
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彼女たちのまなざし
¥2,640
以下、版元より 女性映画作家たちのまなざしからよみとく 日本映画の最前線。 “「映画監督」と呼ばれる人々が一人残らず女性であったなら、当然そこに「女性監督」という呼称は生まれえない。かつて映画監督には、男性しかいないとされていた時代があった。”(「序論」より) そのような時代は果たして本当の意味で「過去」となりえているのだろうか? 本書は、この問題提起を出発点として、日本映画における女性作家の功績を正当に取り上げ、歴史的な視座を交えながらその系譜をたどり、彼女たちのまなざしから日本映画の過去・現在・未来を読み替えていくことを試みる、これまでにない映画批評である。 対象をあえて女性のみに限定し、大勢の男性作家たちのなかにいる数少ない女性作家という図式をまずはいったん解体することから始めるというアプローチから、これまでの日本映画の歴史にひそむ性の不平等や権力の不均衡の問題にせまり、日本映画史の捉え直しを通して、新しい地図を描き出す。 伝統的な家父長制から脱却し、多様な属性とオルタナティヴな関係性を個々人が模索する2020年代以降の時代精神から読みとく、日本映画の最前線。 取り上げる主な作家 西川美和、荻上直子、タナダユキ、河_直美、三島有紀子、山田尚子、瀬田なつき、蜷川実花、山戸結希、中川奈月、大九明子、小森はるか、清原惟、風間志織、浜野佐知、田中絹代……ほか多数
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ユーラシアの歌
¥3,960
SOLD OUT
河崎純『ユーラシアの歌』(ぶなのもり) 作曲家でコントラバス奏者の著者が、ロシアやトルコを皮切りに、韓国、中央アジア、中東欧と、ユーラシア大陸を転々としながら音楽を創作していく過程を綴る。各地のフォークロアや民謡、共演した現代アーチストの息吹に触れながら、個々に分断され閉塞する日本に生きる自らの死生観を問い直す、長い旅の記録である。 各地のアーチストの演奏や、著者が主宰する音楽詩劇研究所の「ユーラシアンオペラ」のシーンを、QRコードで多数収録。楽譜に載らない音や歌の数々を詳細な解説付きで体験できる一冊。
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魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ
¥2,420
陣野 俊史『魂の声をあげる 現代史としてのラップ・フランセ』(Apr?s-midi) 楽曲が聴けるQRコードや歌詞の翻訳もあるので、まず曲を聴いて気になる章から読むのも良いかも知れません。私はガエル・ファイユにハマり、まんまとルワンダ内戦とブルンジについて調べてます…