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世界をきちんとあじわうための本

¥1,870 税込

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『世界をきちんとあじわうための本』
企画 : ホモ・サピエンスの道具研究会

「世界をきちんとあじわうための本」と題されたこの本は、元々展覧会の記録集として作成された。

それが巡り巡って @on_reading のおふたりやホモ・サピエンスの道具研究会が原稿を加え、新装版としてわたしたちの手元にある。

そういった経緯から、ここにはさまざまなタイプの文章が混在する。さまざまな方法で、普段の生活のなかに世界が「ある」ということや、意識しないでやっていることをいまいちど点検し、気付き、あじわうことが試みられている。

たとえば、コンビニのシャキシャキなレタスへの違和感から思考を巡らせた次のページには鉄棒の写真。食べ物のこと考えたあとだから、「うわ、鉄の味しそう」とか、「レタスと同じで水滴が垂れてて冷たそう」「レタスよりずっと硬い」とか、考えてしまう。そして、さっきの文章だと目的やら道具やら言ってたな、鉄棒はどういう扱いになるだろう…。

鉄棒は公園や学校にいつもあって、当たり前に見ているものだけれど、ある視点を教えてもらって見つめなおせば、このとおり別様に変化する。息をしたり、靴を履いたり。あるいは、「残ってしまう」という世界の不思議な性質に驚いてみたり。そんなことが、読んだあとには出来るかもしれない。

ひとつ、おすすめの読み方を提案しましょう。

まず、本に出てくる写真だけを見てみます。綺麗に写されてはいますが、どこにでもあるものを写したものが多く、「なんだこの本は、つまらないものばかり写しているな」と感じるかもしれません。

つぎに、冒頭の「私たちは、毎日、毎日、何をしているのだろう?」という問いを頭の中にうかべて、通読してみます。たぶん、当たり前の風景に思えた写真たちが、ぜんぜん違って見えるはずです。

そうしたらきっと、写真だけでなくて、世界をきちんと、あじわう準備ができているはず。みつめるでも、かんがえるでも、かんじるでも、しるでもなく、あじわう。それは、わかることも、わからないことも含めて、吟味する態度を示しているものなのではないでしょうか。

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