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赤い魚の夫婦

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グアダルーペ・ネッテル著、宇野和美訳『赤い魚の夫婦』(現代書館)

星野智幸さんのコメント
「メキシコにすごい才能がいた! ネッテルのフェミニズムは、人間と他の生物の線引きさえ揺るがしてしまう。魚や虫や猫や菌類や蛇と、人間との境が曖昧になっていく作品群は、鳥肌が立つほど怖いのに、とてつもない解放感を与えてくれる。」

第3回リベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞受賞作。
メキシコの作家が贈る人間とペットにまつわるちょっと不思議な物語。

初めての子の出産を迎えるパリの夫婦と真っ赤な観賞魚ベタ、メキシコシティの閑静な住宅街の伯母の家に預けられた少年とゴキブリ、飼っている牝猫と時を同じくして妊娠する女子学生、不倫関係に陥った二人のバイオリニストと菌類、パリ在住の中国生まれの劇作家と蛇……。
メキシコシティ、パリ、コペンハーゲンを舞台に、夫婦、親になること、社会格差、妊娠、浮気などをめぐる登場人物たちの微細な心の揺れや、理性や意識の鎧の下にある密やかな部分が、人間とともにいる生き物を介してあぶりだされる。

[収録作]
赤い魚の夫婦
ゴミ箱の中の戦争
牝猫
菌類
北京の蛇

2014年にはエラルデ文学賞を受賞するなど国際的に高い評価を受け、海外では毎年のように「今年のベスト10」に取り上げられる実力派作家グアダルーペ・ネッテルの傑作短編集、待望の日本語訳です。


【著者紹介】
グアダルーペ・ネッテル
Guadalupe Nettel
1973年メキシコシティ生まれの、現代メキシコを代表する女性作家。2006年に小説『宿主(El huesped)』が、スペインのアナグラマ社主催のエラルデ小説賞の最終候補になり、翌2007年にはヘイ・フェスティバルとボゴタ市が選ぶ〈ボゴタ39〉、39歳以下の期待のラテンアメリカ作家39人に選出される。2013年に本書『赤い魚の夫婦』でリベラ・デル・ドゥエロ国際短編小説賞を、2014年に小説『冬のあとで(Depues del invierno)』でエラルデ小説賞を受賞。2017年よりメキシコ国立自治大学発行の「メキシコ大学雑誌(Revista de la universidad de Mexico )」の編集長を務める。最新作は2020年刊行の小説『ひとり娘(La hija unica)』。作品は英語をはじめ、十数か国語に翻訳されている。

宇野和美(うの・かずみ)
東京外国語大学スペイン語学科卒業。出版社勤務を経てスペイン語翻訳に携わる。東京外国語大学講師。主な訳書に、ハビエル・セルカス『サラミスの兵士たち』(河出書房新社)、アンドレス・バルバ『きらめく共和国』(東京創元社)、マリア・ヘッセ『わたしはフリーダ・カーロ』(花伝社)、コンチャ・ロペス=ナルバエス『太陽と月の大地』、マルセロ・ビルマへール『見知らぬ友』(以上、福音館書店)、プランテル・グループ『民主主義は誰のもの?』『独裁政治とは?』『社会格差はどこから?』『女と男のちがいって?』(以上、あかね書房)などがある。

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