庄野潤三「五人の男」オマージュアンソロジー 任意の五
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庄野潤三「五人の男」という短編をもとに、それぞれが文芸作品を寄せたアンソロジー。私深澤も寄稿しておりますが、参加された皆様の持ち味や発想により、すごく幅の広い作品集になっているので、「五人の男」を読まなくとも楽しめます。
責任編集のオカワダアキナさんの巻頭言は、以下のように締め括られます。「素朴で平易な語りの中に、終戦を経た男たちの父性、男性性を見つけることができるように思います。生存のとまどいであったり、語ることの照れやためらいであったり。
本アンソロジーは、「五人の男」から想起したものをそれぞれ自由に書きました。父性や男性性を問い直す作品集です。一緒に考えましょう。」
オカワダさんが大切にしてきたテーマと「五人の男」という短編が出会うことでしか生まれえない一作です。
以下、版元より
庄野潤三「五人の男」から想起したものを自由に表現した文芸アンソロジー。小説、論考、日記、俳句など。
男性性、クィア、プロテストに関心のある方におすすめです。
原著を読んでいない方も楽しめる本だと思います。
[目次]
板垣真任「大合唱」
我那覇剛柔丸「波の五分(ごぶ)」
晋太郎「ペンタクル・サークル」
深澤元(つまずく本屋 ホォル) 「読書メモ「五人の男」はなぜこの順番で並んでいるのか 」
宮月中「五人と鳥」
星野いのり「月の壜」
添嶋譲/宮崎竣輔「Profiles」
まさと(まなざしのフェミニズム)「男たちと別れ—からかいの男性性—」
兼町ワニ太「動物園日誌」
隙間「うつわ日記」
暴力と破滅の運び手「悪魔の抱擁」
オカワダアキナ「ホーン・ホーン・ホーン」
瀬戸千歳「まんまるくてかわいいおばけ」
[本文より(前書き)]
庄野潤三「五人の男」は、五人の男性について語ったスケッチ的な短編です。
隣の下宿の男、バスで見かけた男、父の友人、父の親しい友人、雑誌の記事で読んだ男。五人の男性につながりはなく、エピソードは並列に並べられ、あまり脈絡もなさそうに読める小説です。
なぜ並列に語ろうとしたのか。そのようにして語りたいこととは何か。
素朴で平易な語りの中に、終戦を経た男たちの父性、男性性を見つけることができるように思います。生存のとまどいであったり、語ることの照れやためらいであったり。
本アンソロジーは、「五人の男」から想起したものをそれぞれ自由に書きました。父性や男性性を問い直す作品集です。一緒に考えましょう。
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