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インタビュー大全
¥2,200
SOLD OUT
以下、版元より 雑誌やWebの記事などさまざまなメディアで長年インタビュアーとして活躍してきた著者が、これまで約2000人に行ったインタビューから得たデータを分析。「人から自然に話を引き出す」ために必須なストラテジー(戦略)を体系化した最強の〈インタビュー教本〉の登場です。 本書は多数のイラストとチャート図を使い、読みやすく、わかりやすいページ構成になっています。また「インタビュー」だけでなく、広く「コミュニケーション」のテキストとしても使えるよう“練習問題”を各章に用意しました。コラム「インタビュー裏話」も添えて、インタビューにまつわる理論と実践と学習のすべてが詰まった一冊です。
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天使についての試論/伊藤なむあひ
¥1,584
伊藤なむあひ『天使についての試論』サイン本です!「私は割れていない天使たちと、天国の隣にある小さな島で暮らしている」(表題作「天使についての試論」より)
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先人は遅れてくる パリのガイドブックで東京の町を闊歩する3 / 友田とん
¥1,870
以下、版元より 啓示を受けたように思いついた「パリのガイドブックで東京の町を闊歩する」という言葉を、意味もわからぬままに実践しようと試みる連作エッセイシリーズ最新作。 コロナ渦中の町を歩き、近所で見かけた看板の言葉をきっかけに本当の言葉探しをはじめた「私」は、弘法大師と高野山から、『オズの魔法使い』、松任谷由実のドキュメンタリー番組、『西遊記』など、何かを求める旅の物語に思いを馳せるうちに、半導体エンジニアの職へと導かれた出会いの記憶へと至って……。訪ねた土地で過去の出来事や読んだ小説の断片の記憶を芋づる式に蘇らせていく至福。 全4章、約5万字の文章と18枚のカラー写真、画家・いちろうの挿画で構成。 ◉目次 第1章 半径1km圏内の言葉 第2章 弘法大師のご利益か 第3章 繰り返しの効能 第4章 先人は遅れてくる
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零合 百合総合文芸誌 第2号
¥1,870
小冊子「同人誌『零合』1.99」の特典付きです! 以下、版元より 切実と純愛 / 「物語わたしたちは続いていく。」 世界初〝唯一百合〟のノンジャンル文芸誌、堂々の第2号 中篇小説を中心に長篇一挙掲載含む8篇&漫画1篇+イラスト多数収録 非業の死にあふれた世界の中心に、「死が消える場所」をつくりだすこと。それが文学の仕事だと思っている。 ―― 片山恭一 コメント寄稿 百合と(の)ゼロ年代 / AFTER '00. ゼロ年代を牽引した作家&そして時代の薫陶を受ける新鋭の共演 本誌で商業デビューとなる新人の連載作品も今号よりスタート!! 掲載作品・寄稿者一覧 佐藤友哉「大火」 ――「それ」と生きることを選んだ私たち、日本のゼロ年代 青島もうじき「標のない」 ――名前をなくした星で仕舞い込まれた言の葉をひらく 片山恭一「死が消える場所」(コメント) ――グリーフな世界の中心で、ふたりという領域をなすこと 綾加奈「腐り落ちてなお」 ――余命わずかな「姉」を連れて、最初で最後の南への旅 伊藤なむあひ「Axe to Fall」《連載/第1回・前》 ――異様な事件、不条理な「壁」の前に立って、わたしは? 燈河佑「この曲ラブソングは現在ご利用になれません」 (漫画) ――自分のために歌うこの曲は〝彼女のため〟に歌わない曲 伊島糸雨「霧曳く繭のパスティーシュ」 ――たとえ届かぬ「憧れ」にも、大切なのは手を伸ばすこと 波木銅「国境沿いのピンボール・リザード」 ――呪いと遊べ。命をかけるから、このゲームも生も楽しい 前仲パ須田「トレイル・トゥ・スターライト」《連載/第1回・前》 ――今の今まで星が輝くことに意味なんかないと思ってた 汐都れむ「グッバイスタンダー」《長篇全文一挙掲載》 ――グッド・(バイ・スタンダー)-ed/わたし・彼女・セカイ・ヒミツ 【イラスト】 高橋しん (表紙) トアケミカゲ ちふり AsH(灰) 【責任編集】 れむれむ(零合編集部) 【装幀】 ブックデザイン:零合舎デザイン室 カバーデザイン:Kaoru Miyazaki (KRAPHT)
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オフショア 第一号
¥1,650
「アジアを読む文芸誌 オフショア」第一号 ウェブマガジン Offshore( https://offshore-mcc.net/ )を2011年より運営している山本佳奈子さんが、今年8月に創刊したアジアを読む文芸誌。当店で少しずつアジア文学が読まれていることもあり、合わせてアジアの今を考えられたらと思い仕入れました。 以下、出版社より これまでウェブでアジアのインディー音楽やインディペンデントなアート情報を発信してきた「Offshore」がリニューアル。寄稿者を迎え、エッセイや論考、創作など、アジアをキーワードに書かれた文芸作品が集まる文芸誌に生まれ変わりました。テーマは「アジアを読む」。 Covid-19 が蔓延し、個々の自由な移動が奪われた今、我々日本語話者はアジアをどのように捉えるのか。また、アジアとは何か——。創刊号では、8名の寄稿者によるアジアにまつわるエッセイ、論考、インタビュー、創作、詩を掲載。定義が複雑で広大なアジア、境界線を引くことのできないアジア、均すことのできないアジアを、そのまま体現する誌面です。 無限に広がり続けるウェブ世界から離れ、じっくり腰据えて読む。「オフショア」は瞬発力がなくてバズらないけれども、五十年後百年後まで読まれることを目指します。 ■エッセイ「西成、福清、小白兎」得能洋平 ■詩「40 の目」/「わたしはあなたの名前を呼べない」太田明日香 ■連載・第一回 イントロダクション「台湾における市民による地下メディア実践と民主化との関係——1990 年代の台湾の地下ラジオ運動を軸として」ローカルメディア研究者 和田 敬 ■エッセイ「BALI 〜八重山〜奄美 アッチャーアッチャー」宮里千里 ■創作「シルクロード・サンドストーム」紅坂 紫 ■聞き書き「工場の李さん」檀上 遼 ■インタビュー「dj sniff『平行的玉音軌』ができるまで——リサーチと思考、作曲の過程をトレースする」 聞き手・構成:山本佳奈子 ■エッセイ「理由のないスープ」鈴木並木 表紙イラスト:??(リウ・ルー) ロゴ・表紙デザイン:三宅 彩
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地域社会圏主義 増補改訂版 / 山本理顕
¥3,300
以下、版元より 1住宅=1家族という既存のシステムを批判し、住宅の脱専用住宅化を掲げる地域社会圏主義。『地域社会圏モデル』からさらに現実に踏み込んで、新しい住空間モデルとその供給システムを探求する。初版に「木造密集住宅地の地域社会圏化」を追加。 本書はLIXIL出版より2013年に刊行された「地域圏社会主義 増補改訂版」の復刊となります。
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渡り鳥 / 岩谷香穂
¥2,750
以下、版元より 見えないものと見えるものをテーマに書かれた文章が8頁、 その他の358頁は白紙です。 布貼りの上製本、空押しの箔を施し 小さいながらも存在感のある一冊です。
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パレスチナ/ジョー・サッコ、小野耕世訳
¥2,200
以下、版元より パレスチナで起きている苛酷な現実を「正確に、かつやさしく」白日の下にさらしたとして国際的な評価を受けた本書。新たに著者のサッコ自身が取材当時の日記やメモ、イラスト、写真などを紹介しながら、マンガに込めた思いを包み隠さず吐露した30頁分を増補しました。パレスチナ問題に発言を続けた思想家サイードが「このうえなく独創的な、政治的かつ美的な作品」と絶賛したコミック・ジャーナリズムの真髄が味わえる一冊です。
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〈再入荷〉るるるるんvol.4ー付箋ー
¥1,430
るるるるんvol.4ー付箋ー 文芸ユニットるるるるんの最新作。「住んでいる場所も、年齢も、仕事も、境遇も、特に共通点のない三人」が付箋をテーマに書いた小説に加え、三人の旅の記録やおそらく最速であろう本書の読書会の様子などを収録。前作で挿画を担当されていた唐澤龍彦さんが、今回は表紙も手掛けています。前作と合わせてどうぞ!
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〈再入荷〉とある日 詩と歩むためのアンソロジー
¥1,650
『とある日 詩と歩むためのアンソロジー』 楽しみにしていた一冊が入荷しました。「いままさに歩きはじめようとしている若い書き手たち」による詩と「相互評」がセットになったアンソロジー。相互評は「決して答えでは」ないものの、他者の読書の歩みをたどる手掛かりになることでしょう。詩の愉しみをひろげてくれる作品です。 表紙に使われている川内倫子さんの写真には、林の中の一本道と、先を行きこちらを振り返る小さな子どもが写されています。「道筋を示す」「道案内をする」などの言葉を思い浮かべるとき、私などは道のことを、一本の線のように想像してしまうのですが、当然のことながら道には幅があります。その中心を歩くのか、端の方を歩くのかは人やその時々の状況によるでしょう。草木の間を通ることだって、その気になればできるでしょうね。でも多分、私が写真を撮っている視点に立ったとしたら、この小さな子どもにつられて、微笑みながら、道のうえを行くでしょう。思わず歩いてしまう、くらいの道の示し方をしてくれているように思えてなりません。 以下、版元より 詩は、意味不明文ではありません──。 詩と歩んでいきたいすべての人へ向けたアンソロジー。 【目次】 はじめに 代表作と相互評、著者による応答/補助線 新作 著者紹介とアンケート あとがき(編集部対談) 著者 青木風香、赤司琴梨、雨澤佑太郎、荒木大、今宿未悠、大島静流、川上雨季、京谷怜南、國松絵梨、小島日和、笹本栞乃子、高田丈、高橋幸寛、_川碧斗、吉永太地 装幀 佐野裕哉 写真 川内倫子 責任編集 川上雨季 編集 長_よし野 発行所 とある日編集部 発行日 2023年3月31日 四六判 240ページ
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名付けたものどもを追う 道筋を歩きながら、/仲西森奈
¥2,200
以下、版元より 仲西森奈の連作掌編小説。ショートスパンコールシリーズは全20巻を約20年かけて刊行予定。9つのストーリーラインが相互に絡み合ったり、離れたり。全部読んでもよし、途中から読んでもよし。生活、人の数だけ物語や作品があって、生まれるものもなくなるものも、ある。 タワーマンションの清掃員はどこかのだれかのカーセックスを書き続ける。未来は懐かしくて、自転車は漕がれて、モノは盗まれて、サモトラケのニケのぬいぐるみは今日も抱きしめられている。あらゆる一人称。インターネットの片隅。ロッテリアの喫煙席。地に足のつかない男たち。はじめて飲んだお酒。抽出されたコーヒー。ある人間の愉快な一年。そのなんやかやと、それ以外のなんやかやが、交錯して錯綜して頻繁に脱線する。
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いっせいになにかがはじまる 予感だけがする/のもとしゅうへい
¥1,980
以下、版元より その港町が僕のことを追い出したとき、すでにひとつの冬がおわろうとしていた。一方その頃オフィスビルに住む老人は、バス停を押す女は、名前のないワニは、インターネットの予備校生は──。透明な移動が曖昧な身体を運び、見知らぬ他者の生活を静かに貫くロードムービー。(帯文より) 現代という時代の圧倒的な加速感に身を委ねながら、その内側へ虚構の風景を立ち上げる詩人・のもとしゅうへいによる初めての小説作品。端的にわかりあうことをゆるやかに拒絶する世界で、そこに生まれる無数の予感を静かにみつめ、写しとろうとする試みです。執筆から造本設計、ブックデザインまでを著者自身で手がけた一冊。
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掠れうる星たちの実験/乗代雄介
¥3,080
以下、版元より サリンジャーの戦争体験と柳田國男の恋。終生秘められた「実験」の記憶から、文学への態度において不思議なほど似通う二人が追い求めた〈生きた「もの」〉を透視する驚異の批評。 第162回芥川賞候補作『最高の任務』に続く〝阿佐美家サーガ〟の特異点「フィリフヨンカのべっぴんさん」を含む書き下ろし/単行本未収録の掌編9本(総120枚)、実感に向かって書くこと、〈生きた「もの」〉の痕跡が「残される」ことをめぐる書評28編を併録。
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IMONを創る/いがらしみきお
¥1,980
以下、版元より 80年代末から90年代初頭にかけて、漫画家・いがらしみきお氏はアスキー(現・角川アスキー総研)のパソコン情報誌「EYE・COM」誌上で『IMONを創る』という長篇エッセイを連載していました。当時話題を呼んだOS構築の入門書『TRONを創る』(坂村健著)をもじったタイトルを持つこの連載のコンセプトは、日本語によく似たプログラミング言語による、人間のためのOS=行動と思考の原則である「IMON」(=Itsudemo Motto Omoshiroku Naitonaいつでも・もっと・おもしろく・ないとなァ)の構築と、それを読者へインストールする試みというものでした。 つまり、まだそれが「パソ通」と呼ばれていた時代に、いち早く原初的なインターネット通信とパソコンを生活と思考の技術として導入していた著者が、来たるネット社会・SNS社会を予見し、「インターネットの爆発的普及によって個人の生きる感覚の変化が急速に進む世界で、人間はどう生きていくべきなのか」を記述した(『ぼのぼの』、『I【アイ】』などいがらし氏の代表作を貫く)人間哲学というのがこの連載のもう一つの姿でした。連載は92年に書籍化されたものの、その内容が当時としてはあまりに先を行きすぎていたためかまもなく絶版となり、長らく忘れられた書籍となっていました。 しかしその刊行から30年後の現在、一人一台スマートフォンを持っているのが当たり前のSNS社会の風景は、『IMONを創る』でいがらしみきお氏が予言していた世界像そのものです。驚くべきはその予見の精確さだけではなく、そこで提唱された「IMON」というOSのアイデアが、AI産業の隆盛により人間というものが急速に相対化されつつある現代において、それでも人間が人間として、いつでも・もっと・おもしろく生きていくために、より刺激的かつ有効なものとなっていることです。 この前世紀最大の奇書であり、精確な思考が現実の未来を射抜いた驚異の予言書であり、人間世界の「ぜんぶの解説」とも言うべき書物を、著者自身の新しいあとがきと、本書の熱読者である作家・乗代雄介氏による解説を付し、復刊します。
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イサド住み/オカワダアキナ
¥1,000
オカワダアキナさんの小説がまとめて入荷しました!こちらは『顔たち、犬たち』に先行する作品。過去作も店頭に揃っておりますので合わせてお楽しみいただければ。 以下、著者より。 トランスジェンダー男性が主人公の小説。 言いたいことが言葉になる前の、唸りや遠吠えを書こうと思いました。 吹き荒れるトランス差別に苦しい思いをしており、明るいフィクションを増やしたかった。 とびきりクィアなボーイズラブです。 イサドというのは宮沢賢治の『やまなし』に出てくる言葉。 蟹のお父さんが子どもたちに「もうねろねろ。遅いぞ、あしたイサドへ連れて行かんぞ」と言います。 イサドが地名なのか何なのか読んでいる人にはわからないのですが、この蟹たちにはよくわかっていて、きっと素敵な場所なのだろうと思います。
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顔たち、犬たち/オカワダアキナ
¥1,200
オカワダアキナさんの小説がまとめて入荷しました!こちらは最新作ですが、過去作も店頭に並んでいます。ぜひ合わせてお楽しみいただければ。装画の谷脇クリタさんによる証明写真風のイラストのおまけつきです! 以下、著者より 表紙の男と目が合う。いや合うようで合わない? 彼がどこを見ているのかわからないし、表情も読み取りにくい。 真顔にも悲しそうにも恥ずかしそうにも見える。 あなたは(わたしは)人の顔に勝手に何かを見出す。 ずるい男のずるい話、男性性の呪いについて。 女性と結婚しているけど男性とセックスする男性、ゲイの男性、トランスジェンダー男性。 男の人たちの三角関係というか三人交際というか、性的なふれあいを通じて表紙の彼に友だちができるみたいなお話です。 性的なふれあいがなければ友だちを作れない男の話ともいえるかも。 『イサド住み』と関連作ですがあんまり続き物にはなっていません。 装画:谷脇栗太(犬と街灯)
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サッド・バケーション
¥990
自分の考えや感情を点検するには、なかなか自分一人で、というわけにはいかない。本だとか他人だとか、とにかく自分とは別の存在も必要だし、それが絶対に正しいものではないのかもしれない、という懐疑もまた必要だ。著者は自身のことをとても注意深く観察しているように思える。それは並のことではないだろう。「代わりに読む人」組版などで知られる著者のエッセイ集! 以下、版元より 感情や価値観、身体にまつわるあれこれを描いたエッセイ集。 「風景になる」は、自分の加害性の発見から出発して、かわいいものが好きになり、ゆくゆくは木になりたいという話。「祝福の生クリーム」は人生で初めて展示というものをやってみたら、人々が結婚式をやる意味がすこし分かったという話です。表題作「サッド・バケーション」は、生きていると自然に湧いてきてしまう「さみしさ・悲しさ・むなしさ etc…」の感情についての記録。 目次 ・風景になる ・祝福の生クリーム ・サッド・バケーション ・僕の見た3月11日 ・変奏 ・そわそわする身体 その間に、自分の過去の日記を4日分はさんでいます。 『サッド・バケーション』 著・装丁 飯村大樹 装画 佐藤紀子 値段 900円 ページ数 94ページ サイズ 文庫版(A6サイズ)
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小山さんノート/小山さんノートワークショップ 編
¥2,640
以下、版元より 「小山さん」と呼ばれた、ホームレスの女性が遺したノート。 時間の許される限り、私は私自身でありたいーー2013年に亡くなるまで、公園で暮らしながら、膨大な文章を書きつづっていた小山さん。町を歩いて出会う物たち、喫茶でノートを広げ書く時間、そして、頭のなかの思考や空想。満足していたわけではなくても、小山さんは生きるためにここにいた。 80冊を超えるノートからの抜粋とともに、手書きのノートを8年かけて「文字起こし」したワークショップメンバーによるそれぞれのエッセイも収録。
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架空線/澤直哉
¥2,200
以下、版元より 今、これほど澄みきった声で本を、詩を、語ることのできる人がいるだろうか。 若きロシア文学者による渾身の散文集。 本も詩も、降って生るのを寝て待つのでなく、立ち上がり、足で強く地を蹴って、空を切るように手を伸ばし、架空を束の間摑んで作られる。だから人の心をかくも狂わせ、慄わせ、高鳴らせる。──本書「跋」より 装丁 港の人装本室 ■内容 「本をめぐる こころの ことばの 形にふれる」 文芸科の学生たちへ向けた講義をもとにした文章。戸田ツトムらブックデザイナーや文学者たちの言葉を引用しながら「人のこころのあり方」「ことばとは何か」に遡って、私たちの生と死の姿としての書物を考える。 「発生へ」 ある少年と交わした会話をきっかけに、心に湧き上がる数々の思い出や詩人たちの横顔をつづる。詩のことばの響きを基調低音に、生命の内奥へと歩みを進める書きおろしエッセイ。 および無題の詩1篇 ■著者 澤直哉(さわ・なおや) 1987年、ドイツ連邦共和国ハノーファー生れ。北海道に育つ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程単位取得退学、修士(ロシア文学)。早稲田大学非常勤講師。 単著に『花を釘となす人 菊地信義に』(via wwalnuts、2015)、共著に『言語と美術 平出隆と美術家たち』展図録(発行:DIC川村記念美術館、販売:港の人、2018)、編著・設計に《平出隆最終講義゠展[Air Language program]》図録(多摩美術大学、2020)。 論攷に「線の倫理のために 河出文庫における戸田ツトム」(『ユリイカ』1月臨時増刊号〈総特集 戸田ツトム 1951–2020〉、2020)、「「盗まれた大気」への亡命 ナターリヤ・ゴルバネフスカヤの「長いお別れ」」(『総合社会科学研究』第4集4号、2022)、「〈等しさ〉の詩学 O・マンデリシターム「アレクサンドル・ゲルツォヴィチというひとが…」の反転・回転・転移」(同前、第4集5号、2023)他。
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道草だけどレボリューション/小野寺里穂、土屋創太、油井文寧、ロビン・マナバット
¥500
以下、版元より これまでDr. Holiday Laboratory の作品に関わってきたメンバーによる 小説、詩、川柳、日記のアンソロジーです! 川柳▷小野寺里穂『ゲネプロ』 小説▷土屋創太『穿孔性の動物』 小説▷ロビン・マナバット『オールインの目線』 日記▷油井文寧『油井文寧のやっきりこいちゃうご時世だけど明日も頑張って行きまっしょいの日記』 詩▷小野寺里穂『色の線』 装釘:山本ジャスティン伊等 装画:土屋創太 発行:Dr. Holiday Laboratory
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いきしにのまつきょうかいで/小野寺里穂
¥1,700
以下、版元より 小野寺里穂の待望の第一句集! 日々の営みに潜む祝福と崩壊を軽やかに謳いあげる183句を収録 装釘:山本ジャスティン伊等 装画:vent de moe 小林萌 発行:Dr. Holiday Laboratory 収録句: ねえメロディ、弾けたからだを三つ編みに 再演しといて、いま、ここ、滅亡 どなたにもちかくされない少女性 リズムに乗る乗れる乗っ取、られてみる んはじめて痛むとこそこもわたししか ほっぺたの肌理さわがしい今日のばくはつ 小野寺 里穂(おのでら・りほ) 1994年岩手県奥州市生まれ。Dr. Holiday Laboratoryと大道寺超実験倶楽部のメンバー。劇場で働く。川柳を書く。
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掌編集 ペテロと犬たち/谷脇栗太
¥1,100
谷脇栗太『掌編集 ペテロと犬たち』(未確認電波帯) どこからか聞いてきたような、昔からあるような短いお話が詰まっています。装画・ブックデザインも谷脇さんご自身でされていて、カバー、目次など隙なく可愛い…。文庫サイズなのがまたたまらないです。サイン入りで再入荷! 以下、版元より 2018年から書き溜めた1000〜4000字程度の短いお話集。 夏至にタコをもてなす話(タコをもてなす) 映画館に棲んでいる唸り屋の話(唸り屋) 比喩の島で鹿に絵を見せる仕事の話(鹿の美術館) 河原に暮らす野犬のこどもの冒険譚(川の音) 木枯らし1号と呼び間違えられた小林一郎少年の話(木枯らし少年) 地元の海が偽物だった話(擬海) 「イヌ」という獣の形をした不在の話(虹のむこうに) …など32編。 第二版は扉絵などリニューアルしております。 文庫判/180ページ 著者=谷脇栗太 発行=未確認電波帯
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水歌通信/くどうれいん+東直子
¥2,200
以下、版元より 垂直のガラスを蛸があるいてる雨つよくふる都市のどこかに(東直子) 柳の葉は撫でることしかできなくて小川の街でだれを愛すの(くどうれいん) 結婚を打診されるも、かつての恋人の存在が心にひっかかり、素直に喜べないみつき。 同じ街を浮遊しながら思考する謎の存在・ミメイ。 ひとつの街にふたつの意識が浮かび上がり、淡く交信しながら進む物語。 【著者コメント】 東さんと日常を交信するようにはじめた短歌のやり取りは、次第にわたしの人生を離陸してまったく別の「みつき」の人生になりました。書き終えたいま、雨が降ると、わたしのところへもミメイが来ているような気配がします。(くどうれいん) くどうさんと言葉を空に放って心を分け合っていたら、遠くにいるのにすぐそばにいるような、近づくことのできないところを浮遊しているような、とけあうような心地になりました。えもいわれぬ体験でしたが、その世界の人たちと時々目が合ってドキドキしました。(東直子) 目次 1 雨つよくふる都市のどこかに 2 なんでもつがい 3 どこにも戻るつもりはないな 4 Choice is yours 5 必ず君のいる夏の
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巣 徳島SFアンソロジー
¥1,980
巣 徳島SFアンソロジー 〈創刊号もあわせてどうぞ!〉 https://hoorubooks.thebase.in/items/65370601 以下、版元より 徳島で暮らす女性たちの文芸誌「巣」の第2弾は全作SF!(そっとふみはずす)、全作徳島が舞台。ゲスト作家は徳島ゆかりの芥川賞作家の吉村萬壱と小山田浩子。参加作家:田中槐、竹内紘子、なかむらあゆみ、田丸まひる、久保訓子、髙田友季子、前川朋子 装画:津田周平 編者:なかむらあゆみ